マイハニー

□迷子の子猫ちゃん
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アイス「よーし!こうなったらこの子の出番かな」

紗奈華「なに?」

アイス「じゃじゃーん☆発明番号No.5・導き案内ロボットのラビちゃん」

紗奈華「案内ロボット?タキシード着て懐中時計持って二足歩行ってまさか…」

アイス「アリスのウサギさん♪可愛いでしょ?」

紗奈華「相変わらずクオリティーは高いのね」


アイスが鞄から取り出したのはロボットと言うより本物そっくりな動く縫いぐるみ


まるで絵本の中から飛び出して来たようなシロウサギ


この子の発明品は見た目こそは素晴らしいが性能が気になる



アイス「毎年学校であってたクロスカントリー覚えてるでしょ?ラビちゃんのお陰でゴール出来た事もあるんだよ」

紗奈華「それ本当?だったら方向音痴のアタシの強い見方じゃない!早速導いてもらおうじゃない」

アイス「はいはーい。じゃあ行くよ!ラビちゃん起動」


何と無く便利そうだから委ねてみましょう


アイスが蝶ネクタイにあるスイッチを押すとシロウサギがピョンピョン跳ねる


鼻や耳で風向きを確かめればアタシ達を先導するかのように獣道を進む


足場は悪いけどこのウサギは比較的安全な道を選んでるみたい


何処に着くかは分かんないけど取り敢えず山を下らないとね



紗奈華「結構歩くのね。裏庭から続いてる山だからこんな高いとは思わなかったわ」

アイス「そうだね。でもハイキングみたいで楽しいね♪ラビちゃんのナビも順調そうだsΣはいぃ!?」

紗奈華「どうしたのアイス」

アイス「紗奈華ゴメン、こっからノンストップ」

紗奈華「それってどう言う…Σげっ」



いま迄は順調だった


でも、暫く進むとアイスがアタシの手をガシッと掴んで急な段差に足を滑らせた


その反動でアタシ達は不規則に並んだ石段を猛スピードで降りていく


完全なる道連れ



アイス「きゃー止めてえェェェエ!!!!!」

紗奈華「ソレはこっちの台詞でしょ!!」

アイス「ぎゃーぶつかる!!」

紗奈華「ぶつかるって何に!?ちょっとアイス…あ」


ドンッ



アイス「うぎゃっ…」

紗奈華「…御愁傷様」


勢い余ったアイスが何かと衝突


アイスはぶっ倒れてアタシの目の前には荊や蔦で出来たトンネル…?
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