A

□争奪レース
2ページ/8ページ

天「姉さん、此処ってまさか‥」

紗奈華「そのまさかよ」

樹「さっきよりも足場が悪い気がするんだけど」

紗奈華「気のせいよ」

葵「いやいやいや気のせいじゃないよね!?思いっきり滑ってるよ!!」

紗奈華「自然現象には逆らえないから仕方がないわ。恨むんなら自分の運の悪さを恨みなさい?」

黒「容赦なさすぎだろ」

佐「紗奈華はムチ担当だから逆らえないよ」

亮「そう言う所も素敵だよ紗奈華♡」


戦いの舞台はグラウンド


先程の雨で更に足場が悪くて条件は最悪


泣く子も黙る紗奈華様には誰も逆らえない



紗奈華「皆には町内一周レースで白黒つけてもらうわ!」

ALL「町内一周レース!?」

紗奈華「ええ。先ずはこのトラックを2周して貰って町内をグルッと回って帰ってくるのよ。一着になった人が居る方が勝ち。OK?」

樹「ソレって距離がハンパないのね;;」

紗奈華「アタシ達が欲しいんでしょ?それくらい頑張りなさいよ」

葵「そうだよ!僕等で頑張って紗奈華さんを勝ち取ろうよ」

亮「そうだね、悪い虫だってついてる事だし」

幸「その言葉そのままお返しするよ。紗奈華は誰にもあげないよ」

比「全力で挑みましょう!」


町内一周レースと言う名の地獄の長距離マラソン



葵「紗奈華さん!」

紗奈華「どうしたの?剣太郎」

葵「このレースで一着になったら僕と結婚して下さい!!」

紗奈華「え?」

ALL「何!?」

葵「紗奈華さんに男見せます+」

紗奈華「あら随分と気合い入ってるわね…良いわよ」

葵「本当ですか!?」

紗奈華「一着になったらね?まあ婿候補になら入れてあげるわ」

桑「ちょっと待て!そんなのズルくね?」

柳「その権利は俺達にも有効にして貰わないとフェアじゃない」

幸「軽はずみな発言は駄目だよ紗奈華。こうなったらなにがなんでも勝たなきゃね」

紗奈華「勝手に話進んでるしι面倒な事になったわ…」


一着はお婿さん候補!?


紗奈華を巡って戦いの火蓋が切って落とされる



アイス「紗奈華モテモテ〜」

佐「モテモテなのは紗奈華だけじゃないよ」

アイス「え?」

天「さっきの約束覚えてる?」

丸「約束?」

切「何スかそれ?」

天「一番にゴールしたらアイスと正式に付き合えるんだ」

黒「まあ俺とサエとダビデで決着つけんだけどな」

丸切「はあ!?」

丸「ちょっとアイス!何でそんなこと約束しちまうんだよ?!」

切「そうですよ!あの人達ガチで狙いにいってますよ」

アイス「え?お付き合いって保健室まででしょ?どうしてそんなに慌てるの?」

切「保健室?」

アイス「だって走って疲れたら保健室に直行じゃん!!」

丸「やっぱり分かってないか…こうなりゃオレもやる!」

アイス「え?」

丸「どんな訳が有ろうとお前だけは絶対に譲れねーよ。オレが奪ってやる」

切「俺も頑張ります!」


意味を履き違えたお約束に新たな乱入者


此方にもバチバチと火花が散りまくる
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ