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□争奪レース
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天「姉さん、此処ってまさか‥」
紗奈華「そのまさかよ」
樹「さっきよりも足場が悪い気がするんだけど」
紗奈華「気のせいよ」
葵「いやいやいや気のせいじゃないよね!?思いっきり滑ってるよ!!」
紗奈華「自然現象には逆らえないから仕方がないわ。恨むんなら自分の運の悪さを恨みなさい?」
黒「容赦なさすぎだろ」
佐「紗奈華はムチ担当だから逆らえないよ」
亮「そう言う所も素敵だよ紗奈華♡」
戦いの舞台はグラウンド
先程の雨で更に足場が悪くて条件は最悪
泣く子も黙る紗奈華様には誰も逆らえない
紗奈華「皆には町内一周レースで白黒つけてもらうわ!」
ALL「町内一周レース!?」
紗奈華「ええ。先ずはこのトラックを2周して貰って町内をグルッと回って帰ってくるのよ。一着になった人が居る方が勝ち。OK?」
樹「ソレって距離がハンパないのね;;」
紗奈華「アタシ達が欲しいんでしょ?それくらい頑張りなさいよ」
葵「そうだよ!僕等で頑張って紗奈華さんを勝ち取ろうよ」
亮「そうだね、悪い虫だってついてる事だし」
幸「その言葉そのままお返しするよ。紗奈華は誰にもあげないよ」
比「全力で挑みましょう!」
町内一周レースと言う名の地獄の長距離マラソン
葵「紗奈華さん!」
紗奈華「どうしたの?剣太郎」
葵「このレースで一着になったら僕と結婚して下さい!!」
紗奈華「え?」
ALL「何!?」
葵「紗奈華さんに男見せます+」
紗奈華「あら随分と気合い入ってるわね…良いわよ」
葵「本当ですか!?」
紗奈華「一着になったらね?まあ婿候補になら入れてあげるわ」
桑「ちょっと待て!そんなのズルくね?」
柳「その権利は俺達にも有効にして貰わないとフェアじゃない」
幸「軽はずみな発言は駄目だよ紗奈華。こうなったらなにがなんでも勝たなきゃね」
紗奈華「勝手に話進んでるしι面倒な事になったわ…」
一着はお婿さん候補!?
紗奈華を巡って戦いの火蓋が切って落とされる
アイス「紗奈華モテモテ〜」
佐「モテモテなのは紗奈華だけじゃないよ」
アイス「え?」
天「さっきの約束覚えてる?」
丸「約束?」
切「何スかそれ?」
天「一番にゴールしたらアイスと正式に付き合えるんだ」
黒「まあ俺とサエとダビデで決着つけんだけどな」
丸切「はあ!?」
丸「ちょっとアイス!何でそんなこと約束しちまうんだよ?!」
切「そうですよ!あの人達ガチで狙いにいってますよ」
アイス「え?お付き合いって保健室まででしょ?どうしてそんなに慌てるの?」
切「保健室?」
アイス「だって走って疲れたら保健室に直行じゃん!!」
丸「やっぱり分かってないか…こうなりゃオレもやる!」
アイス「え?」
丸「どんな訳が有ろうとお前だけは絶対に譲れねーよ。オレが奪ってやる」
切「俺も頑張ります!」
意味を履き違えたお約束に新たな乱入者
此方にもバチバチと火花が散りまくる