A
□訳あり彼女
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〜side アイス〜
アイス「じゃあ行ってきま〜す」
紗奈華「‥…行ってらっしゃい」
紗奈華から鍵を受け取って部室を目指す
別れ際に何だか浮かない顔してたみたいけど、どうしたのかな?
何となく気になる
幸村くん達の事考えてるのかな?
虎ちゃん達は大丈夫だって言ってくれたけど何か怖い
何か対策を…いやいや、その前に先ずは電池
此処から部室までって少し離れてるから急がなきゃ!
とか思って走っていると
ポツポツ
アイス「冷たっ!まさか本当に降ってきちゃったの?」
何か冷たいのが降ってきたかと思ったら、亮くんが言った通り雨だった
霧雨みたいな感じだから私は頭巾を深く被った
紫外線予防にもなるし、雨からも守って貰えるし優れものだよね?
これくらいの雨なら余裕余裕♪
だったのは数秒で…
ザアアア
アイス「ひぇ〜大したことないって言ってたじゃん;;」
徐々に雨足が激しくなっちゃった
昨日程じゃないけど結構な本降り
私って、もしかして雨女!?
バケツをひっくり返した用な雨だから私は一気に走ったんだけど
アイス「…行き辛いι」
とてつもなく大きな障害が行く手を阻む
丸「うっわー凄い雨だなι何でわざわざこんな所に来たんだよ?」
幸「未だ資料渡してないのは此処だけだから。それに此処は知り合いらしいし?」
丸「確かにそうだけどさ、此処に居るって確証はないんだろぃ?」
幸「二人なら絶対居るよ。だからこうして徘徊してるんじゃない」
丸「スゲー自信だな。てか何でオレと組んでんの?」
幸「ん?だってブン太は紗奈華を誘き寄せる餌だから付き合ってもらうよ」
丸「餌!?悪いけどオレはアイスを探したi」
幸「へぇ…断るんだ?何時からそんなに偉くなったのかな?(黒」
丸「げっ…協力させていただきます;;」
幸「クスッ…ブン太は優しいね、有り難う♡」
なっ、何で居るの!?
どうして?
やっぱりバレちゃった?
かなりヤバイよ;;
見付かったら抹殺されちゃう
取り敢えずブンちゃんと幸村くんにバレないように身を隠す
近くにあった桜の木の陰に雨宿りついでに隠れて居なくなるのを待つ
暫くしたら二人の気配はなくなった
アイス「良かった。何とか耐え…」
ピカッ
アイス「え」
ちょっ、何!?
今、ピカッって…
嘘でしょ…
こんな時に雷
ゴロゴロ…ピカッ
アイス「…ヤだ、恐い…止め……ごめんなさ…」
恐い
嫌だ
鳴り止んで
あの時の事がフラッシュバックされて…
お願い
忘れたいのに
止めて
アイス「…ああっ…止めて!お願い……誰か…」
誰か助けて
苦しいよ