A
□赤ずきん黒ずきん
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合宿5日目───
嵐のようだった日の翌日
あれだけ激しく降っていた雨が嘘のように晴れ上がっている
澄んだ青い空
流れてゆく白い雲
平和そのもの
本日は晴天なり
この清々しい一日のスタートは…
アイス「あーつーいー」
跡「こっちまで暑くなるから止めろ!さっきから何度目だよソレ」
アイス「だって暑いんだもん!このままだととろけるチーズになっちゃうよ…」
忍「それはそれで美味そうやなぁ♡俺が食べてもええ?」
向「侑士キモい」
鳳「普通にドン引きますね。アイス先輩を変な目で見ないでくれます?て言うかもう帰ってください」
忍「何!?」
日「ご愁傷様」
氷帝側コート
昨日に引き続き担当はアイス
暑さに弱い事は皆分かっているので涼しい木陰でただ今休憩中
アイス「あー…こう言う時は幸村くんに居て欲しかったかも」
跡「幸村?何でだよ」
向「アイスはアイツ苦手だろ?」
芥「俺も苦手だC」
忍「まさか幸村の事…」
アイス「体温低そうだからひんやりしてそうだよねぇ」
ALL「涼目的!?」
鳳「ダメですよアイス先輩、くっつくなら俺だけにして下さい」
宍「まあアイスの事だからそんなオチだと思ってたけど…ほら出来たぞ」
アイス「…うひゃっ冷た〜い!生き返るねコレ」
宍「だろ?アイスはイチゴで良かったよな?」
アイス「うん♪ひんやりタイム突入〜」
鳳に膝枕され、ぐったり気味なアイスを介抱する面々
扇子でパタパタ扇いだり
陽射しを浴びないようにパラソル完備
その傍らでペンギンのかき氷機で必死にかき氷を作る宍戸
仕上がったカップをアイスの広いデコに乗せて起こす
皆とワイワイかき氷でリフレッシュ
アイス「萩〜萩も食べる?冷たくて美味しいよ」
滝「ん?有り難う。コレが済んだら貰おうかな」
アイス「溶けちゃうよ?」
滝「もう少しで完成するからちょっと待っててね」
アイス「うん?」
隣の大木に寄り掛かり、一人黙々と何やら作業に熱中する滝
一体何をしているの?