A

□必殺料理人
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〜食堂〜


紗奈華「はーい今から大試食会を行います」

跡「俺様の手料理が食えるなんてお前等ついてんな」

菊「手料理って…」

滝「俺等にコレを食べろと…?」

切「何かの罰ゲーム?」



アイス達が窮地にたたされている頃、ぞろぞろ集まってきたR陣もピンチを迎えていた


食堂では料理対決の真っ最中


テーブルには紗奈華お手製の卵料理が並べられている



紗奈華「先ず一品目はコレよ!」

芥「…なぁに?コレ」

向「パンドラの箱ならぬお椀?」

紗奈華「いいえ。茶碗蒸しよ」

真「…む、茶碗蒸しだと?久し振りの和食だ」

手「横文字のモノが続いていたからたまには良いな」

柳「ただ作り手が紗奈華なのが不安だ…初見の危険度95%」

不「僕の為に愛情たっぷりで作ってくれたのかな?可愛いことしてくれるね」

幸「それ、勘違いだから。紗奈華の愛は向日葵みたいに俺にしか向いてないんだよ」


一部を除いた面々は蓋を開けなくても危険なモノだと本能で察知する


何故ならば初日の魔女のスープで実力は分かっているから



遠「皆どないしたん?何で食わんの?」

財「折角の紗奈華先輩の手料理やのに」


紗奈華の力量を知らない四天の皆は全く手をつけない事に疑問を感じる


何の疑いもなく蓋を開ける‥と



一「うわっ!何やコレ…ホンマに食い物か!?」

金「ちょ、ユウくん失礼やろ!見た目はアレやけど味はきっと…なぁ?」

千「試しに金ちゃん食べてくんさい」

遠「何で何時もワイなん?どうせなら皆で食おうや」

銀「道連れか…」

紗奈華「さっきから何をゴチャゴチャ言ってんのよ。折角の料理が冷めちゃうわよ?」

財「そうですね…そろそろ覚悟決めなアカンわ」

一「小春、あの世でも俺等は二人で一つやで?」

金「ユウくん!」

紗奈華「ンな茶番は良いからさっさと食べて」

四「せーの…」


想像とは大分違った茶碗蒸しの登場に身の危険を察知する一同


だけども紗奈華に急かされ食べざるをえない状況に


皆で食べれば怖くない!


一斉にスプーンで掬って口に入れる


紗奈華「デリシャス?」

四「グハッ…!!!」

氷立青「Σ!!!!????」


今回もデンジャラスだった


強烈な一口だったらしく、その場に倒れ込む四天R陣


そんな彼等の様子をビクビクしながら見守る面々



跡「全滅とは流石だな。この勝負、俺の勝ちは決まったようなモンだな」

紗奈華「あん?」

芥「なーんか自信満々だね、跡部」

丸「アイツ坊っちゃんだろ?料理とか出来んのか?」

宍「一度も見たことがねぇよι」

向「俺もない。全部使用人任せな跡部に出来る訳ないよな」


跡部サイドのキッチンでも皆の不安が募る


自信しかないとばかりに紗奈華を挑発するこの男


果たして腕前は?
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