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□必殺料理人
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合宿8日目──────




跡「何だこれは」

紗奈華「卵焼きですけど何か?」

跡「朝っぱらからコソコソと花嫁修業か?可愛いことしてんじゃねーの」

紗奈華「はぁ?イタイ妄想は止めてよね。夢でもあり得ないから」

跡「じゃあ何だよ」

紗奈華「和食を知らないアイスの代わりに久し振りに和を味あわせてあげようと思って作ってみただけよ」

跡「作ったって‥こんなの罰ゲームじゃねぇか!!」

紗奈華「あん?アンタとこうして二人で話してる方がよっぽど罰ゲームだと思うけど」

跡「何!?」


普段料理は一切しない紗奈華がキッチンに立った


皆の為に作っていたのは朝ごはん


その貴重な奇跡の瞬間に立ち会った跡部は感動した


だけども御膳を見るなり感動が恐怖に変わった


卵焼きだと言い張り皿に盛られていく物体X


ただただ丸焦げで炭の塊のような逸品


他にも大胆に分厚くぶつ切りにされた沢庵の山に、丸まる一匹を豪快に黒焦げにグリルされた焼き魚


そして紗奈華のイチオシの肉じゃが…素材を活かす所か皆殺し状態のワイルドな仕上がり


極めつけに香りや見た目からして怪しげな恐怖の味噌汁


例えるならば魔界で出されるフルコース


紗奈華「美味しそうでしょ?昨日の夜から徹夜して張り切って作ったの。感謝なさい」

跡「出きるか!やっぱお前は俺様の嫁になること決定だな」

紗奈華「はぁ?それは無いわ永遠に」

跡「アーン?いい加減素直になって受け入れろよ、こんなポイズンクッキングするような女は貰い手ないだろ。俺様と一緒になったら何の苦労もしねぇで幸せになれんだぜ?」

紗奈華「今は主夫の時代でもあるから結構よ。間違ってもアンタとは結婚しないからお構い無く」

跡「…チッ…可愛くねぇ女…」


婚約破棄を考え直させようとするも紗奈華の意思は変わらない


お金では決して手に入らないモノに四苦八苦



跡「そもそも昨夜から作ってたって事は寝てないのか?何かあったのか?」

紗奈華「アンタには関係ない」

跡「そう言うと思った。お前の事だからアイスと喧嘩‥若しくはお気に入りの奴絡みのどっちかだろ」

紗奈華「……っ…」

跡「図星か」

紗奈華「だったら何?いちいち詮索しないでよっ‥ウザいっての」

跡「今度は逆ギレか…お前に一体何があったんだ?」

紗奈華「黙秘権を主張するわ」

跡「アーン?人が心配してやってんのに黙秘だ?どんだけ頑固なんだよお前」

紗奈華「誰が心配してって頼んだの?勝手に首突っ込まないでくれる?」

跡「少しとは言わずに大いにアイスの素直さを見習うべきだな。絶対吐かしてやる」

紗奈華「絶対言わない」

跡「フッ…上等。だったら俺様と勝負しな!負けたら潔く退いてやるよ」

紗奈華「返り討ちにしてやるわ!この余った卵で料理対決よ!」


眠れなかった理由を言う言わないの水掛け論から料理対決に発展


卵料理で決着だ!


生粋の坊っちゃんvsポイズンクッキン
グ嬢


普段は料理とは無縁な二人の対決


一体どうなる!?
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