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□フライング参戦
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〜四天コート〜


白「何でやねん」

紗奈華「何よ」

白「何でお前が此処に居んねん」

紗奈華「何故って?此処にコートがあるから」

白「そんなん聞いとんのとちゃうわボケ‥俺は姫を待ってるんやけど」

紗奈華「アイスなら此処には来ないわよ?だってあの子は立海と氷帝の担当だもの」

白「何!?」


午後の練習が各々のコートで始まった


だけども殴り込み参戦である四天側コートが何やら騒がしい


愛しのアイスが来るのを心待ちにしていた白石だったがやって来たのは天敵紗奈華


金「まあま蔵りん、今日はアカンでも明日があるやん?元気出していきまひょ」

一「せやせや小春の言う通りや!ほんでアイスに頑張っとる所見せたったらええねん」

遠「ワイも見せたい〜!白石だけにはええカッコさせへんで」

千「金ちゃん何時にも増して燃えちょるね、俺も負ける訳にはいかんね」

紗奈華「あらあら皆やる気ね。良いわお望み通りに鍛えてあげる‥足腰立たなくなるまで徹底的にね」

金「紗奈華ちゃんはホンマに容赦ないから恐いわ」

紗奈華「ふふ、アタシの辞書に容赦なんて言葉はないわよ?トコトン可愛がってあげる」

千「紗奈華は冗談抜きに何するか分からんから恐ろしか〜」

白「上等やん。姫に根性ある所見せたんで」

財「気張るんはええけど余計に暑苦しいっスわ…」

謙「アイスも罪な女やなぁ‥俺は紗奈華が来てくれてめっちゃ嬉しいけどな!」

銀「アホみたいに盛り上がっとるけど此処はアイスから見て死角やって気付いてないんやろな」

小「紗奈華は知ってて楽しんどる気がせんでもないけどな…」


アイスに良いところを見せようと張り切る面々


これを機にスパルタ紗奈華が至極楽しそうにメニューを考える


やる気に満ちているコートだが、アイスが居る立海側コートからは見えない位地に在る


100%空回り


そんな中で罪な女、アイスは‥





アイス「胆試し?」

丸「そ、毎年恒例でやってんだ。裏山の脇道に墓地があるから二人一組でスタンプラリー形式にな」

柳「ペアは公平に籤で決めている」

切「雰囲気出すために携帯等は使用禁止で提灯一つで回るんス。んで、地形が迷路みたい複雑だからチェックポイントが中々見付からないという…」

幸「各ペア三分おきにスタートして、スタートから一時間以内に全てのスタンプをゲットした最優秀ペアには景品が贈られるんだ」

比「ペアの代表者の腕に腕時計型のタイマーが付けられ、時間切れになったらアラームが鳴って終了です」

アイス「景品って?」

仁「それは無事にクリアしてからのお楽しみじゃ」

真「逆に達成出来なかった者達は乾の特性ドリンクとやらの完飲と一週間部屋の冷房の使用を禁ずる」

切「それがキツいんだよなー…サウナ状態で一週間はマジ死ぬ」

アイス「過酷だけど楽しそう!!」

幸「ふふ、やっぱりアイスは食い付いてきたね」

柳「こういったイベントは好きに違いない。だがペアになれる奴は余程運が強くなければ…」



真夏の一大イベント胆試し


普通より難易度がやや高め


アイスや紗奈華とペアになれるかは運次第
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