A
□ジェラシー
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〜青学コート〜
越「ねぇ先輩」
紗奈華「ん?」
越「思いっきり見られてるけど…」
一方此方は休憩中
お気に入りのおチビちゃんが指差した方を見て、紗奈華は直ぐに視線を戻す
紗奈華「別に構わないわよ?寧ろ見せ付けてやろうかしら」
越「紗奈華先輩が良いなら…もう少しこのままで」
ベンチに腰掛けた紗奈華の膝に猫のように軽く身体を丸めて頭を乗せるリョーマ
言わば膝枕
紗奈華はよしよしと髪を撫でては愛でている
そんな光景をジェラシー全開で見ている魔王が一人
不「ねえ紗奈華、何してるの?」
紗奈華「見てて解んない?可愛い仔猫ちゃんを愛でてるの」
不「愛でる相手を間違えてるんじゃないのかな?キミは僕の…でしょ?」
紗奈華「いいえ、アタシが愛情注ぐのは可愛い子だけよ」
越「だって。条件に当てはまってないっスね、不二先輩」
不「越前…キミも言うようになったね。でも紗奈華は渡さないよ」
越「紗奈華先輩の一番は俺だよ…ね、先輩?」
紗奈華「えっ、あ…リョーマくん//」
不「僕以外にデレないでよ紗奈華」
紗奈華を巡る下剋上バトル
魔王不二はどす黒いオーラを放つも怯むことなく紗奈華を誘惑
お得意の上目遣いと猫撫で声で擦り寄り甘えまくる
紗奈華のツボを心得ているリョーマにデレデレ
越「これで解ったよね?紗奈華先輩の一番は俺だって」
不「これで勝ったつもり?なら僕の本気を見せてあげるよ…試合で決着をつけようか」
越「良いっスよ。次も勝つから」
紗奈華「‥結局はこうなるのね」
コートに向かう二人を紗奈華は呆れ気味に見送った
安全圏かと思えた此方でも争いが絶えない