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□アニマルパニック
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不「今朝のお礼がしたくてさ」

アイス「お礼って?」

紗奈華「仕返しの間違いじゃない?」

不「クスッ、違うよ。手料理を振る舞ってくれて嬉しかったから感謝の気持ちに甘いモノでもどうかなって」

紗奈華「折角だけどアタシは今そんな気分じゃ…」

アイス「それってお菓子?だったら食べたーい」

不「ふふ、アイスは素直だね。僕の自信作だよ」



持参してきた黒い謎の箱


見るからに妖しいが中からは数種類のクッキー


嗅覚を燻る甘くて香ばしい香りにアイス感激!



アイス「うわ〜美味しそう♪形も色々あって可愛い」

紗奈華「…もしかして手作り?」

不「勿論。焼き立てだから美味しいよ♡」

紗奈華「一服盛られてそうで妖しいわね」

不「そんな事ないから大丈夫。さあ食べてみてよ」

アイス「そうだよ紗奈華、頑張って作ってくれたんだから疑っちゃ可愛そうだよ」

紗奈華「そう?アイスがそう言うなら…」


疑い深い紗奈華だったがアイスの言葉に促され手に取る


二人一緒に食べようとすると



バンッ



乾「食べるんじゃない紗奈華!」

紗奈華「Σ乾!?」

不「……チッ…」


突然の乱入者



乾「危ない所だった…よく考えるんだ紗奈華、あの不二からの差し入れを安易に口にして良いわけないよ。しかも手作り」

紗奈華「そ、そうよねι助かったわ」

乾「全く君も隙があるから放っとけない」


乾の登場で冷静さを取り戻した紗奈華


警戒して食べるのを止めたが…


アイス「う〜ん美味しい♪」

不「でしょ?」

紗奈華「あ!!」

乾「コッチは遅かった…」


一方疑う事を知らないアイス


魔王に唆されるがまま無邪気に堪能


そして



アイス「あ、あれ?何か…身体が……」

紗奈華「アイス!」

不「速効性なんだ?コレ…」

乾「一体何を入れたんだ?」


突然フラフラとベットに倒れるアイス


紗奈華と乾はアイスに駆け寄り様子を伺う



紗奈華「ちょっと大丈夫?」

アイス「はぁ‥はぁ…んっ、紗奈華っ…」

紗奈華「アイス!?」

アイス「‥ふぁ…ぁっ…ぁっ…やぁん…何だか身体が熱いのぉ…!」

紗奈華「アイスっ…アタシが責任持ってその火照りを鎮めてあげるわ!」

乾「先ずは落ち着こうか、紗奈華」


ベットの上で悶え官能的な甘い声を漏らすアイス


何時もと違う艶かしい様子に紗奈華はすかさず押し倒すも乾に止められ魔王に抗議



紗奈華「ちょっと不二!アタシのアイスに何したのよ!純真無垢だったあの子がエロい子に…」

乾「それは表現的にマズイよ紗奈華」

不「何って実験だよ。複数食べちゃったから反応がアレなだけだよ」

紗奈華「実験!?アンタ何考えて…」

不「紗奈華が考えてるような事はしないよ?僕は君だけだから」

乾「じゃあ目的は?」

不「ん?アイスを見てみれば分かるよ」

紗奈華・乾「え?アイスって……ええ!!??」

不「ね♡」
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