マイハニー

□甘い罠
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──合宿3日目



突然の告白or寝言?


どちらかハッキリせず、ただただジローの言動が一晩中気になった紗奈華


中々寝付けずに朝を迎える


上に覆い被さり抱き締められていたが、目を覚ませば上ではなく隣に居た


無意識に繋がれていた手に気付く


直ぐに離れそうだったからもう少しだけ繋がってたくて指を絡ませてみると、キュッと握られる手の温もりが嬉しい



紗奈華「…もし本気だったらゴメンね、ジロちゃん。アタシ、寝言だとしても嬉しかったわ。これからちゃんと向き合う‥だから時間を頂戴…それまではその、今まで通りに…」


途切れ途切れに言葉にしていく


全く寝付けなかった自分に対して幸せそうに眠るジロー


目を覚ましたらどうなるんだろう…とか今後を案ずる紗奈華だったが



芥「…むにゃ…待ってる…」

紗奈華「えっ?」


起きてるの?


聞いてたの?


それとも寝言?


…分からない


でも、改めて向き合う覚悟は出来た


“一人の男として”


今はハッキリ答えが出せない…それまでは今まで通りで居たい


待っててね───













ドキドキそわそわな長い夜が明けた


何時の間にか寝てしまったようだ


目を覚ませば先ず視界に入るのは、隣に眠る愛しい眠り姫


…のはずなのに



『おはようブン太』

丸「!!!!」

『ふふ、どうしたの?』

丸「ゆっ…幸村君!!!???」

幸「わっ朝から元気だね。目覚まし要らず」


そう、アイスではなく幸村


直ぐ隣で添い寝してた…何時から!?


幸村の姿を見た瞬間に飛び起きて壁に激突




丸「な、何で幸村君が此処に?鍵かかってたのに」

幸「鍵?開いてたよ」

丸「え?でも昨日の夜‥」

幸「へぇ昨夜はアイスと一緒だったんだ?鍵までかけて二人で何してたの?」

丸「Σ何もしてなっ//…って、何でアイスが来たって分かるんだよ;;」

幸「ん?だってそのパンダってアイスのでしょ?」

丸「あ」


枕元に転がるパンダの縫いぐるみ


紛れもなくアイスのモノ


痕跡だけ残しといて肝心の本人が居ない


しかも鍵が開いてる…どういう事?
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