マイハニー

□眠れない
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楽しかったお騒がせデート終了


アイスと紗奈華は半ば強制的に連れ戻された






〜side A〜



アイス「もう景ちゃんってば何処までついてくるの?お部屋に戻って休んでていいよ」

跡「あ?お前は直ぐ居なくなっちまうから見てなきゃ分かんねーだろ。それにサボんねぇか監視してやってんだよ」

アイス「そんなにジロジロ見られたらやりにくいよι」

跡「良いから続けろ。分かってるだろうけど手ぇ抜くなよ?」

アイス「もう…助けてパンダちゃん!」



俺様in食堂


朝から捜索で疲れた他の奴等は部屋で休息中


戻って休む間もなく晩飯の準備に取り掛かるアイス


コイツは常に誰かが甘やかして遊んじまうから俺が厳しく監視中


本当は紗奈華の方につくはずだったが全力で拒否られた


まあ…何時もの事だ


カウンターから厨房を覗いてれば縫いぐるみで視線を遮りやがった




跡「何だ?このパンダは」

アイス「ひかるんに貰っちゃった♪可愛いでしょ?」

跡「うっ……パンダじゃなくてお前がな」

アイス「ん?何か言った?」

跡「いやいや嘘だろ…何でもないから気にすんな」

アイス「?」



何言ってんだ?俺は…


パンダを大事そうに抱き締めて頬擦りするアイスに胸キュン


…Why?


キュンって何だ!?キュンって


紗奈華なら分かるけどアイスだぞ?


そりゃ確かに恋してた時期もあった…が、昔の話


今は紗奈華で、コイツは過去の女だ




アイス「見てるだけじゃなくて手伝ってくれれば良いのに」

跡「あ?」

アイス「景ちゃんの美技を発揮して?」



…何でこんな事に



アイス「キャベツの千切り対決!!イェーイ」

跡「イェー…」

アイス「ノリが悪いぞ景ちゃん!キャベツ5玉を早く千切りした方が勝ちね」

跡「量がハンパないぞ」



何故かアイスとキャベツ5玉の千切り対決が始まった


こういうのは滅多にしねぇけど…負けらんねー


トントントン


トントン



アイス「景ちゃん上手だね」

跡「フッ…俺を誰だと思ってんだよ」

アイス「流石は景ちゃん!カッコいい〜」

跡「俺様の美技に酔いな!」



とか格好付けるがやってる事はただの千切り


でもアイスは釘付け


まあ何しても完璧に決まっちまう俺様だから仕方ねぇか



跡「素敵すぎる俺に惚れんなよ?」

アイス「惚れちゃうかも〜」

跡「えっ」



ザクッ



跡「っ痛ぇ…」

アイス「わっ大丈夫!?」

跡「お前が変な事言うからだろっ」



冗談混じりに言っただけ


アイスもノリで返しただけ


分かってる


分かってるのに反応しちまう


俺とした事が不覚にも指を切っちまったじゃねぇかι



アイス「あ、景ちゃん血…」

跡「ん?大したことな…Σあっ///」



なっ何だよオイ


切ったかと思えばアイスが突然パクッと俺の指を咥えやがった


傷口を舐めるっつーか吸われてるっつーか…色々とヤバい


予告もなしにやることか!?


恐らく無意識な行動なんだろうが不意打ちが過ぎる


跡「っ…ん、何すんだお前//」

アイス「何って止血?」

跡「人の気も知らねぇで…バカ野郎っ」



何なんだよコイツ


一瞬でも紗奈華以外の奴にドキドキさせられちまうなんて…調子狂う
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