マイハニー
□君が好きだと叫びたい
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青学にお使いに行った翌日
朝から珍妙な出来事がおこった
〜side N〜
紗奈華「ブンちゃん、仁王君おはよ」
丸「おはよ紗奈華」
仁「おはようさん」
丸「あれ?アイスは?」
紗奈華「アイスならあっちでシバかれてる」
丸「へ?」
毎朝校門で待ち合わせ
だが今日は紗奈華が1人
休みかと思えば後ろの方で幸村に頬っぺを摘ままれて怒られているアイス
幸「どうして氷帝にFAXし忘れてたのに直ぐ気付かなかったの?」
アイス「あう…ごめんなひゃい;;(泣」
幸「昨日向こうから問い合わせがなかったらどうなってたか…放課後必ず、良いね?」
アイス「…あいι」
何時も何かと失敗が多いアイス
まあ大概は俺等が助けるが結局幸村に見付かって叱られる
比「まあまあアイスさんも反省してますし許してあげては?」
幸「ったく、アイスは抜けてる所が多すぎ。直さないと駄目だよ?」
アイス「…ごめんなさい」
丸「あ!」
仁「あれは宥めてるだけ…って聞こえとらんか」
柳生が仲裁に入ると、幸村は溜め息漏らしながらアイスの頬を撫でる
額と額をくっ付けて小さい子に言い聞かせる様に優しく諭す
ズキン
何か嫌だ…ああ言うのはいかん
勿論幸村にはそんな気はない
分かってるのに…アイスが誰かに触れられるのを見ると胸がチクリと傷む
えへへと無邪気に笑うアイス
その笑顔が他の奴に向いてるのは納得いかんし、何かモヤモヤする
気付いたらアイスの腕を掴んで幸村から引き離してた
幸「あれ?ふふ…おはよう仁王」
仁「…おはよ」
アイス「ニオくん!おはよう。朝からカッコ悪い所見られちゃったなι」
仁「気にせんでもよか。お前さんは何時もじゃろ」
アイス「うわ酷い」
丸「オレはそんな所も好きだけど?」
アイス「マジ?やった〜私もブンちゃん好き♪ニオくんは意地悪」
仁「好きな子程苛めたくなるモンぜよ」
紗奈華「アイスにソレは通じないわよ」
好き…か、アイスの好きとブンちゃんの好きは別モンじゃ
俺はブンちゃんみたいに直球で言えんから、つい意地悪してしまう
ニコニコ笑う可愛いアイス
その笑顔が向けられるとモヤモヤは不思議となくなる
…俺だけのモンにならんかのう?
それに、確かめたい事もある
仁「あ、紗奈華。ちっと話がある…」
紗奈華「へ?ああ、うん」
調査でもしてみるか