マイハニー

□屋上での出来事
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キーンコーンカーンコーン


切「あ、そろそろ一時間目が始まったみたいですね」

アイス「そうですねぇー」

切「このままじゃ遅刻になっちゃいますよ?」

アイス「そうですねぇ」

切「だったら一緒にサボっちゃいますか?今から行っても間に合わないし」

アイス「いいとも〜」


屋上で某お昼の顔的な番組みたいなノリで進むやり取り


サボっちゃうのはよくないけど、アイス先輩と二人きりになれるからそんなのどうでも良い


暑さに弱いアイス先輩を、丸井先輩達の目を盗んで屋上に連れ出したのがそもそもの始まり


風当たりの良い日影の場所を見付けるなり倒れるように横たわる小さな身体


俺はその隣に寄り添うように腰を降ろして一緒に涼む



切「ねぇ先輩、大丈夫?」

アイス「…うん。赤也も横になったら?涼しくて気持ち良いよ?」

切「え?」

アイス「ほら、アイス先輩が抱っこしてあげるから、おいで」

切「抱っこって…え//」

アイス「もう早く…来て?」

切「はっはい//…失礼します」


うわっ、ナニナニ?今日の先輩なんか大胆


誘われるがままにアイス先輩の小枝みたいに細い腕にちょこんと頭をのせて寝そべる


腕枕っていうか抱き枕っていうか、目と鼻の先に先輩が居て…近い///


フワッと甘くて良い香りもして心臓が破裂しそうなくらいにドキドキする


アイス「赤也の髪ってフワフワしてる〜ネコみたい♪」

切「うっ、え、そうですか?」

アイス「うん。触り心地良いな〜」

切「あっこれ以上は乱れr…アイス先輩のは、桜みたいで綺麗」

アイス「桜?」

切「はい!絶対染めたりしないで下さいね?ずっとこのままでいて欲しいっス」

アイス「アハハ擽ったいよぅ」

切「さっきのお返しです」


ふわりとアイス先輩が俺の髪に触れる度に鼓動が速くなる


うう…鳴り止め俺の心臓!!


先輩に聞かれちゃうだろ//


色々誤魔化す為に、ふと先輩の綺麗な髪に指を絡ませて撫で下ろす


何か小動物とか小さい子を撫でてるみたいで落ち着く



アイス「…ん、赤也ぁ」

切「あれ?眠たくなっちゃいました?」

アイス「‥うん」

切「ははっ先輩子供みたい。じゃあ今度は俺が抱っこしてあげますね」

アイス「へへっ逆転しちゃった。おやすみ、赤也…」

切「おやすみなさい、アイス先輩」


うとうとする先輩を抱き締めて背中をポンポン叩いてあげる


子供みたいに可愛い先輩


このまま時間が止まれば良いのにな
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