マイハニー
□華麗なる学園ライフ
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私立桃園学院
此処は知る人ぞ知る生粋のエリートが集まる聖地
学問やスポーツに富んでおり、在籍する生徒もまた御曹司や令嬢と一流ばかり
生徒の一人一人に家柄や風格に合わせた専属の執事やメイドが着いている
言わば有名セレブ校
この一見華やかな世界では収まりきれない少女達がいる
それは───
生徒会室━────
『ごきげんよう紗奈華様』
紗奈華「あら皆今日はやけに早いのね、ごきげんよう」
黒「はぁ…何時見てもお姉さまは惚れ惚れするくらい素敵です」
緑「紗奈華様は私達生徒会‥いえ、この桃園一同の憧れですもの」
紗奈華「ふふ、おだてても何も出ないわよ?」
青「お世辞じゃなくて本心ですよ。さぁ皆さんそろそろお茶にしましょう」
黒「そうですね、本日は特製ハーブティとお茶請けに手作りのローズクッキーをどうぞ」
紗奈華「まあ美味しそう。流石は七海、アタシ好みに焼けてるわ」
黒「えへへ紗奈華お姉さまの為に頑張っちゃいました♪」
紗奈華「クスクス…七海ったら可愛いこと言うのね」
青「僕だってアレくらい‥うぅん、黒澤以上にすっごいモノを作ってみせます!!」
紗奈華「あら日和ったら妬いてるの?可愛いのね」
青「え///とにかく紗奈華さんの特別は何時だって僕じゃなきゃ嫌なんです」
緑「なーに言ってんのよ紗奈華様の一番は私に決まってるわ!ね、紗奈華様?」
紗奈華「ふふ、どうかしら…あ、此処に置いてあった新入生リストは?」
緑「へ?写真付きで紗奈華様のデスクに置いておいたはずですけど」
黒「次期生徒会役員をリストから選考するんですよね?アレって」
紗奈華「ええそうよ。今年は可愛い子が何人か居るからアタシのお付き候補の面接楽しみにしてたんだけど…」
青「あ、リストなら僕が今朝処分しましたよ」
紗奈華「処分?」
青「はい♡だって紗奈華さんの付き人は僕だけで十分‥邪魔者を仕分けただけですよ(黒笑」
緑黒「(うっわー計画的だなコノヤロー)」
紗奈華「まあ処分しちゃったら仕方ないわねι日和なら許してあげるわ。そう言えばあの子は?」
黒「会長なら屋上ですよきっと」
紗奈華「屋上?」
黒「ええ、偉大なる実験だと白馬先輩達を引き連れて」
紗奈華「実験って…まーたバカな事やってるわね、アイスの奴」
生徒会のメンバーと優雅に薔薇園でお茶会を楽しんでいる少女・不知火 紗奈華
容姿端麗は勿論、ミスコンで三年連続GPに輝く女王
また成績も優秀であり、気立ても良く誰もが憧れる副会長
異性からは高嶺の花的な存在で、同性からも慕われ崇拝される
だが、完璧に見える彼女が女王だと言われるのは他にも訳があるようで…
緑「紗奈華様!理事長がお呼びです」
紗奈華「え」