果てない夢…
□3.偽りの笑顔
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3.偽りの笑顔
やめて…
捨てないで…
怖い怖い怖い…
ガバッ
(いやな…夢…)
一人暮らしが始まって1週間経った
今でもまだあの頃の記憶がよみがえる
「学校行かなくちゃ」
「おはよう」
「蓮二、おはよう」
柔らかく笑う柚希だったが影があることは見て分かった
「今日は練習?」
「あぁ。お前も来るんだぞ」
「うぇ〜〜わかったよ〜」
「あッ柚希先輩!おはようございますッ」
「あっえと…赤也くん?」
「ハイッ」
「よくわかったね。1回しか会ってないのに」
元気よく挨拶をした赤也だったが、"1回"
という言葉に敏感に反応し目を伏せた
「どうかしたの?」
「いっいえ;なんでもないッス!」
そう言って教室に走っていく赤也を不思議そうに見つめる柚希この2人の初めての出会いは…?
「明日から合宿を始めようと思ってるんだ」
「「明日ぁぁぁぁぁ!?」
全員声が揃う
「明日って…もっと早く連絡してくれよぃ」
「でも、本当に急じゃのぅ」
「あぁ。柚希の歓迎会もしなきゃいけないしね」
「やらなくていいのにッυ」
「まぁ…決定したことだから♪」
そんなこんなで…明日から合宿開始。