桜の雫
□〜第二幕〜
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〜斎藤side〜
今、俺の布団で寝ている女子…
名を天羽柚希といったか
急に屯所が騒がしくなったかと思えばコイツがいた
鬼を見たから…といってもアイツらの見た目は鬼と一瞬で分かるものではない
なのに、何故か目が心からおびえていた…
その姿を見て、すぐに鬼と関わりのある者であることが分かった
―…が
斎「…。」
寝たかと思い、天羽の顔を見ると
すっと目から一筋の涙が頬を伝った
…その顔が…何故かとてもきれいで…
思わず見惚れていた自分がいた
きっと…彼女には俺が知ることができないほどの深く暗い闇があるのだろう…
俺は…少しでも…
彼女の役に立てるだろうか…
〜第三幕へ〜
†Nextあとがき→
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