果てない夢…

□6.新たな発見
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「いらっしゃいませ〜♪」

女子はメイド、男子は執事の格好をして接客
このクラスにはブン太と仁王がいるため女子のお客が大量だった

「こちらケーキセットになります」
「あっありがとう//」

「やだカッコいい〜〜〜」
「ねぇ!!!」

この会話を何回聞いたことか…

「俺似合ってる??」
「うん、似合ってるよ」
「だよなぁ!やっぱ俺って天才的?」
「そうだね〜〜(棒読み)」
「ひでぇな」
「俺の方が似合っとるじゃろ?」
「そうだね〜(棒読み再び)」
「お前も棒読みだったな(笑」

柚希が「カッコいい♪」と言ってくれるかと思い聞いた2人だったが…期待はずれだった

「あっいらっしゃいませ〜〜」

柚希は接客のため向こうに行ってしまった

「柚希…メイド姿似合ってるよな//」
「なんじゃブン太、柚希のこと好いとぉ?」
「なっなに言ってんだよ////」
「おっ図星か?」
「最近だけどなッ//」
「じゃぁ俺のほうが先輩じゃ」
「なっ…もしかして…」
「フッ…それ以上は言えんが…立海のテニス部全員がそうじゃよ」

それだけを言って接客に行ってしまう仁王
1人立ち尽くしていたブン太は

(ウソだろぃ…ライバル多すぎだっつの…)

と嘆いていた

「いらっしゃ…幸村くん!?」
「柚希遊びに来たよ」
「なっ//そんな格好をするなど…ッ//」
「弦一郎…柚希を変な目で見ないでくれるかい?」
「…すまん…(変な目でみたわけじゃ…)」
「柚希、似合っているよ」
「連二…ありがとう」
「柚希先輩は何着ても似合いますもんね〜〜♪」
「そんなことないよυ」

「おぉ、来てくれたのか」
「丸井、お前も執事の格好か?」
「あぁッ似合うだろぃ?」
「まぁ、いい客寄せなんじゃないか?」
「俺もじゃよ」
「仁王くん、執事とは…なんか変な感じがしますね」
「柳生、お前の方がこういうんは似合うかもしれんのう」
「そうですか?」

みんなを席に案内し、いつもどおり接客
テニス部のみんなのおかげで3−Bは大盛況

「あぁ〜…疲れたυ」

1人で校舎の外にいた

「ひと…やすみ…」

木にもたれかかり、いつのまにか寝てしまった

その頃3−Bは大騒ぎ

「柚希がいない!?」
「どこだよ!?」
「えぇ!?梶原さんが!?」

もちろんメンバーも落ち着いてなんかいない

「どっどうしたんスかね!?」
「とっとにかく探さねぇと!!」
「でもどこにいるかわかるんか!?」

赤也とブン太はともかく仁王までもが焦っている

「柳くんなら分かるのではないですか?」
「いや…前の柚希に戻りつつあるからな…行動が読めないんだ…υ」
「しょうがない…みんなで探すしかなさそうだよ」
「そうだな。」

そして、探しているわけだが…

「まったく…柚希もぬけているところがあるな…」

ブツブツと言いながら探しているのは真田
とか言いながらも、本気で探している

「うぅ…」

女の声…?
木の根元に近づくと…

「柚希…?」
「zzz…」
「寝ているのか?」
「スースー…」
「はぁ…まったくたわけが…」

いつもの"たわけ"とは違う優しい"たわけ"だったことを本人は気付いているのだろうか…

真田は柚希をおんぶして教室に戻った
すでに夕方近くなり、打ち上げの時間になっていた
クラスのみんなは柚希を探すために校舎内を走り回っていたが、疲れて教室に集まっていた

ガラガラ

「柚希!?」

ブン太が叫び、みんな「梶原さん!?」とドアの方に目をやった

でもその本人は…

「甘いもの〜食べ…たぃ…」
「寝言かよぃυ」
「寝てるのか?」
「寝顔もカワイイッスねぇ♪」

そんなことをしているうちに…

「ふがッ!?こっここどこ!?」

その一言にみんなの疲れは吹っ飛んだ

「梶原さんったら〜教室よ」
「なにやってんだよ梶原〜」

みんなに笑われ、ビックリもしたが…
それよりも…

「さっ真田くん!?」
「お前が寝ていたからな…そのまま運んできた」
「ごめんυ」

ひと騒動終わり、打ち上げパーティーが始まろうとしていた

花火が上がり、キャンプファイヤーだ

「はぁ…あたし迷惑かけてばっかりだυ」
「そんなことはない」
「連二はそう言ってくれるけど…ほかのみんなに迷惑かけてるよυ」

柳と一緒に缶コーヒーを飲みながらボーっとしていた

「何してるの?」
「幸村くん…」
「柚希、そろそろ"くん"付けは無しにしよう?ほかのメンバーもそれをのぞんでる」
「でっでもυ」
「いいから(ニコっ」

(なぜだろう…逆らえない…)

「わかった」
「精市、柚希が名前を呼ぶのは俺だけがいいと思っていたんだが?」
「蓮二、それはダメだよ?俺らだって呼ばれたいからね」

変なケンカが始まりそうだったため話題をそらした

「あっ!!!花火だよ!」

ヒュー…バーンッッ

「キレイ…」

一言つぶやいて、なぜか涙を流し微笑む柚希はとてもきれいで…全員目を奪われた

「どうかしたのか?」

真田の一言で柚希は自分が泣いてるのに気づいたらしい

「あ…れっ?なんで泣いて…」
「なにかを思い出したのかもしれないな」
「…?あたし別に記憶喪失じゃないよ?」
「記憶喪失ではなくても、人は辛いことがあると何個か記憶を忘れてしまうことがあるらしい」
「じゃぁ…あたしも何か大事なこと忘れてるのかなυ」

涙を拭きながらつぶやく柚希に

「大丈夫ッスよ♪俺らが思い出させてあげますから」

赤也がにこっとかわいい笑顔で言ってくれた

「ありがとう」

そして…楽しかった文化祭は幕を閉じた

記憶のピースは抜け落ちている…?
そのピースはどこに…


★あとがき★
あとがきを書くのが久しぶりな気がします!
お久しぶりです♪
明鈴でございます(._.)

いや〜話がぶっとんでますねυ
わけわかんない話で、シリアスじゃなくなってますが、ご了承ください(+o+)

次はどんな展開なのか!?

柚希様どうか、またよろしくお願いいたします(^^ゞ


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