果てない夢…

□6.新たな発見
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1日考えて、やっとできた
"お菓子の家風喫茶店"

「できたぁぁぁぁぁ!!!」

朝早く学校に来て最終チェックをしていたため、教室のみんなが驚いていた
あたりまえだ…
今まで暗いおとなしい女子生徒だったのだから

「ごっごめん」
「梶原さん明るくなったね」
「そのほうがいいよ♪」

みんな優しくて涙が出そうになった

「ありがとう」

その様子をよく思わない人も少しいたが…

「じゃぁこの内装で決まりでいいですか?」

「「は〜い!」」

みんなやる気になったようだった
そして、今日から準備期間。
部活も中止なので、全員で準備ができる

テーブルやイスなど、小物類を準備してテーブルクロス、ティーカップ…いろいろなものを準備しなければならず柚希はバタバタしていた

「えっと…これがこっちで?んん??」

紙とにらめっこしながら歩いていた柚希は前を見ていなかった

ドンッ

案の定ぶつかった

「すいません!大丈夫ですか!?」

とっさにあやまったがぶつかった相手は

「柚希じゃないか。大丈夫?」
「幸村くんだったのか〜」
「俺らもいるッスよ♪」

後ろにはなぜか勢ぞろいしたR陣がいた

「なにかするの?」
「いや…柚希を迎えに行こうとしてたんだ。」
「なんで????」

すると、後ろからブン太が

「俺らのクラス準備するものいっぱいあるだろ?だからみんなに手伝ってもらおうと思ったんだよぃ!いい案だろ?」

得意げに言うブン太がおかしくて吹きだしてしまった

「なっ何がおかしいんだよッ」


少し頬を紅く染めたブン太が頭を軽く叩いてきた


「ごめんっあ〜おもしろかった。でも迷惑じゃない?自分達のクラスのこともあるでしょ?」
「私たちなら大丈夫ですよ」
「あぁ。俺達はもう準備が終わっているからな」
「すごいね…まだ1日目なのに…」
「細かいことは気にするな柚希」

とにかくみんなで買い出しに行くことになった

「まず何を買うんじゃ?」
「うーん…テーブルクロスかな?」

カワイイテーブルクロスがいっぱいあるお店があり、そこでお菓子がたくさんかかれているものにした

そのほかにもティーカップ、フォークやスプーンなども選びなんとかすべてそろった

「やっとそろった…」
「おつかれ様〜〜〜〜」
「っつ〜ことで…ぱーっとさわごうぜ!」
「どこで???」
「「柚希の家」」

真田と柳生と柳以外のメンバーの意見が一致

「え…?」
「さすがにご迷惑になってしまいますよυ」

柳生はさすが紳士、気遣っているが…

「大丈夫だよな?柚希?」
「うっうん…」

圧倒されて、柚希の家に決定してしまった

「ほんとに何もないからねυ」

1人暮らしにやっと慣れてきた柚希。
一軒家はさすがに広い

「うっわ豪邸…」
「蓮二の親戚の人の家だけどね…υ」

リビングに案内し、お茶を出す
リビングもかなりの広さだ

「なんかすげーな…」

メンバーもかなり驚いている様子だった
ソファに座り、お茶を飲みながら文化祭のことについて話し合っていた

「ここにケーキの模型置いたらカワイイよね」
「それよりも熊の彫り物を置いた方がいいんじゃないか?」
「いや…それはパスじゃろυ」

楽しい時間はすぐに過ぎて行った

「もうこんな時間か…そろそろ帰らなくてはいけないね」
「そうだな。お前ら帰るぞ」

みんなが帰ってからの家はシーンとしていた
なぜだろう…
お母さんが恋しかった…



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