果てない夢…
□8.1歩ずつ…
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8.1歩ずつ…
加奈と仲直りして、今はショッピングを楽しむ柚希
「次どこいく?」
「あのお店にしない??」
久しぶりに買い物した気がする柚希は昔と同じような笑顔だった
「あぁ〜〜〜〜疲れたυ」
ピローンッ♪
「おっメール?」
【from蓮二】
今日の買い物は楽しかったか?
最近、元気になったみたいだな。
これからもマネ業頼むぞ。
「蓮二ってばお父さんみたいw」
そんなことを思いながら、眠りについた
**
『柚希…』
(誰…???)
『柚希…本当にゴメンね…』
(お…母さん?)
『お母さん、今少し具合悪くて病院に入院してるの。いつ治るか分からないし…もしかしたら死んじゃうかもしれないの…』
(何言って…ウソでしょ?)
『だけど、柚希には謝りたかったの…あの時は本当にゴメンね…』
**
フッと目が覚めた
「今のは…夢…?」
あまりにもリアルな夢だった
(お母さんが病気…?)
学校に行っても、授業なんか上の空でお母さんのことしか考えられなかった
お母さんはあたしに八つ当たりしたりして、その頃は大嫌いだったけど、今思えば…辛かったのはお母さんだったんだって分かる
ピンッ
「いった!!!!何すんの!?」
「お前がボーっとしてるからだろぃ!」
「だからってデコピンしないでよ〜いたい」
「ブンちゃんは暴力的でヤじゃのぅ。なぁ柚希?」
「なんで俺を敵にしたがる…υ」
「そんなことはどうでもいいんじゃが…柚希、お前さん何か悩み事あるんじゃないのか?」
「えっ!?なんで!?」
「なんとなくそんな気がしたから」
「雅治って意外と鋭いよねυ」
「マジで悩んでたのかよぃ!?」
「ブンちゃんは鈍感すぎるんじゃ」
「うるっせ!」
こんなに親身になって話を聞いてくれる人たちがいるってことに感動しながら昨日の夢のことを話した
「それって…結構マジの正夢かもだよな」
「ブンちゃんもそう思う?」
「あぁ。だってなんか意識とかとばすことって不可能じゃないってテレビで言ってたぜ?
まぁガセかもだけどw」
「でも、もし夢が本当なら病院を探して会った方がいいかもしれんのぅ」
「なんで!?」
「お母さんは何かを伝えたいから柚希に語りかけてきたのかもしれん」
「あぁ…確かに…」
3人で部活中もその話をしていたため案の定真田に説教をされている…
「なんでお前らはちゃんとやらんのだ!!」
「「「すいません…」」」
「弦一郎、もうそれくらいにしてあげてくれないか?」
「幸村…」
「柚希達の話が少し聞こえてきた(←盗み聞き!?)時、ちょっと気になることがあってね」
「どこが気になるの?」
「お母さんからのメッセージのようなものを夢でみたんだろう?」
「うん」
「それは本当にお母さんからのメッセージの可能性が高いと思うんだ」
「でも…病院名とか、お母さんが今住んでる場所とか分かんないよυ」
「今柳に調べてもらっているから大丈夫♪」
(さすがお仕事がお早い…υ)
「だいたいの場所はつかめたが…
この周辺には病院が多いから探すのは一苦労かもしれない…υ」
「ホントだ…20件以上はあるなυ」
「テニス部メンバー総出で探すか♪」
「そんなことしていいの!?全国前だよ!?」
「俺達は負けないよ。
全国とかの前に俺らの1番大切な人を助けてあげなきゃ練習にも影響がでる。
まぁ優先順位的にも柚希が1番何だけどね♪」
「ですが…こんなにも多いとさすがに大変なのではないでしょうか?」
「柳生の言うとおり…確かに大変だぞ」
「まぁ20件以上あるならなぁ…」
本格的に会議みたいなのが始まってるけど、本当にお母さんが入院してるか分かんないんだよ!!?
「ねぇみんな…」
「どうしたんスか?」
「あの…本当にお母さんが入院してるとは限らないわけで…しかもそれが夢という1番ビミョーな情報だしυ
みんなの練習の邪魔はしたくないから、お母さんのことはいいよ?」
「そんなこと言うなって♪もし夢がただの夢なら一安心じゃんかッ!」
「ブンちゃん…ありがと」
そして明日からお母さんがいる[病院探し]が始まった…
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