Ricordi ブック
□03
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〜会議室(?)〜
…と、まぁ放課後になり、
この通り私は会議室に居る訳なのですが…
春奈「…遅い」
ってか誰もいない。
呼び出してきた本人来てないし…。
何なんだよあの人は。
あー…、誰か来ないかなぁ。
とか思ってたら何やら人影が。
宍「あれ、一人しか来てないじゃねーか」
鳳「本当だ…。跡部さんもまだのようですね」
…あぁ、常識人で良かった。
あの、変な人の扱いは慣れてないからね。
春奈「こんにちは。お二人だけですか?」
宍「あぁ」
鳳「小林さん、早いですね」
春奈「いや、いたって普通の時刻に来たつもりだったんですけどね」
テニス部が普通じゃない事を今思い出したよ。
宍「小林、お前何組だっけ?」
春奈「B組です。…あ、そうだ。“小林”じゃなくて下の名前でいいですよ」
鳳「え…、いいんですか?」
春奈「…まぁ、男の人に下の名前で呼ばれるのは慣れてませんけど、小林は二人いますから、ややこしいと思って」
お姉ちゃんも小林だし。
鳳「では、春奈さんで」
春奈「はい」
素直な子だなぁ。
宍「…俺は何て呼べば…」
春奈「?春奈って、呼び捨てで構いませんよ」
宍「じゃ、じゃあ、春奈…」
春奈「はい^^お姉ちゃんの事も呼び捨てで呼んでいいですから」
あの人そういう事気にしないし。
…そういえば、この二人と話した事あんまりなかったなぁ。
えっと名前は…
鳳「鳳長太郎です」
春奈「あぁ、そうだ、おおと…あれ?」
…今、心読まれなかった?
気の所為…?
鳳「気の所為じゃないですね」
春奈「…でしょうね」
何か前にもこんな事があったような…。
春奈「…と、まぁ、置いとくとして…。貴方は…宍戸さん、ですよね?」
宍「あ、あぁ…」
春奈「良かった、覚えてた(ニコ」
宍&鳳「///!?」
春奈「…?な、何ですか?」
宍「い、いや…///」
鳳「流石ですね…」
いきなり流石と言われても。
鳳「あ、そういえば、彩奈さんの方は?」
春奈「あぁ…、家出たっきり見かけないんですよねぇ…」
宍「行方不明っ!?」
春奈「(クス)冗談ですよ、冗談。お姉ちゃんはトイレです」
宍「…自分の姉をそういう風に言っていいものなのか?」
春奈「大丈夫ですよ。そういうの気にする人じゃないですから」
ってさっきも言ったような。
え、言ってない?
鳳「心の中で思ってただけですね」
春奈「…さいですか」
うん、笑えなくなってきた。
怖いんだね、こういうのって。
というか他誰か来ないかな〜…。
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