Il cielo ブック
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陽波「ねぇねぇベー様ー、集合場所ってどこ〜?」
景ちゃんに連れられて歩くこと15分。
全く止まる気配がない。
どうやら陽波も疲れたみたい…。
結衣「つか、集合場所あるならそこの周辺に止めりゃいいじゃねーか。さっき駐車場あったぞ」
跡「つべこべ言わずにシャキシャキ歩け。あーん?」
蘭「…歩いてるし(ボソ」
跡「Σ!」
運「出たー、蘭の毒舌!」
蘭「何、運?私何も言ってないよ?^^」
蘭ってば…。
ごまかすの上手だよね〜←
陽波「結衣ちゃん〜、疲れたよ〜」
結衣「知るか。それは皆同じなんだよ」
陽波「そうなんだけど〜…」
陽波はかなり疲れてる。
まぁ、普段あんまり動かないし。
跡「…あ?」
景ちゃんの足が止まる。
運「どうかしたの?」
跡「確かここに集合のはずなんだが…」
蘭「誰もいませんよ」
結衣「あ、そういや氷帝Rの他の奴らは?先行ったんだろ?」
跡「…ちっ、遊びに行きやがったか…」
陽波「ほぁっ!?ずるいずるいずるい!僕も行きたいよ!」
跡「何言ってやがる。これ以上遊び行かせてたまるか」
陽波「え〜、ベー様のケチー」
結衣「跡部の馬鹿ー」
陽波「ベー様のいじわるー」
結衣「跡部の泣きボクロー」
跡「うるせぇっ!つか結衣のは違ぇだろ!」
結衣「へへーんだ」
あらあら、ケンカ売ってるよ。
見てて飽きないけどさぁ。
蘭「…ん?」
運「どしたの、蘭」
蘭「いや…、心なしか変なメロディーが聞こえるような…」
運「メロディー?」
蘭「うん…、何か、すごい壮大な…」
跡「あーん、俺様の携帯だな」
蘭・運「(こいつのか…!)」
跡「もしもs…何!?…分かった、そっちの近くに場所を変更する。あぁ。じゃあな」
結衣「?何かあったのか?」
跡「四天のバスがかなり遅れてるみたいでな、今やっと入り口付近に着いたんだが…」
陽波「?」
跡「…ウケ狙いで乗ってきたバスが入りきらなかったらしい…」
蘭「…逆にシラけますね」
運「ってかどんだけバス大きいのー」
氷帝より大きいって相当だよね。
跡「とにかく、場所変更だ。戻るぞ」
陽波「ふぇ〜…、折角ここまで来たのに〜…」
結衣「人を何だと思って…」
跡「…結衣、良いのか?」
結衣「は?」
跡「早く行けば行くほどお前が好きと言っていた四天と長く遊べるんだぞ?」
結衣「うっしゃ行くぜーーっ!」
陽波「ちょ…結衣ちゃーん!」
蘭「…早っ!」
運「単純すぎー…」
暴走気味の友達に、今日も振り回される運命です…。
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