Il cielo ブック
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〜学校(朝)〜
結衣「は〜、仕事終わった」
陽波「朝からマネ業とか酷いよ〜;」
テニス部の朝練が終わり、私達の仕事も終わった。
4人で靴箱に向かう途中に結衣達が嘆いてる。
酷いっていっても…、やりたいって言ったの陽波なんだけどなぁ…。
運「“酷い”なんて言うなら最初からやんなきゃよかったのに…」
あ、私と同じ事思ってる。
陽波「え〜、だって氷帝Rと一緒に居れるんだよ?そりゃやるっきゃないでしょ!」
蘭「…そういう問題なんだ…(苦笑」
確かに一緒に居れるのは嬉しいけどさぁ。
結衣「ま、陽波の頭ン中にはそれしかねぇからな」
陽波「え、どういう事、結衣ちゃん!?」
結衣「ま、そのまんまの意味…って何だこれ」
ん?
蘭「どうかしたの、結衣?」
結衣「…靴箱の中にこんなもんが…」
運「へぇ、“ファンです、これからも頑張ってください”だって。女の子からみたいよ」
結衣「ちょ、何勝手にみてるんだよ、運!」
陽波「はわ〜、さすが結衣ちゃん。モテモテだね〜^^」
蘭「…でも“頑張ってください”って…」
何を頑張れっていうんだろう…。
運「確かに、結衣はなんだかんだで優しい所があるからね」
結衣「…そうか?」
陽波「うんうん!結衣ちゃん優しいよ!…って僕も何か入ってる」
蘭「え…、あ、私もだ」
手紙が3通ほど…。
運「なんだ、皆ラブレター貰ってるの?まぁあたしもだけど」
結衣「お前もかよっ!」
蘭「…運、ラブレター貰ったんだ…」
…運がラブレター…。
…運がラブレター…。
ラブ…レター…。
陽波「わわわわ、蘭ちゃんのオーラが怖いよっ!」
結衣「無言な蘭はかなり怖ぇぜ…」
運「さてと、あたしも仕事しなきゃね!」
陽波「…仕事?」
運「うん^^」
結衣「何するんだよ?もうマネ業は終わったぞ?」
運「何言ってんの、結衣?蘭に手出した奴抹殺しに行くんだよ^^」
結衣「抹殺はやめろ」
蘭「私…何しようかなぁ…」
陽波「Σ何もしなくて良いよ!」
蘭「え…、そう?」
陽波「うんうんうんうん!」
陽波、そんなに頷かなくとも…。
運「あたしはやめないからね?」
結衣「いや、やめろよっ!」
陽波「運ちゃんが一番危険っ!」
蘭「はは、皆真剣(笑」
…この時は、まだ知らなかったんだ。
こんなに楽しくて、変わりのない日々が、
…少しずつ、変わっていってしまう事を。
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