Ricordi ブック
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…ってな訳で、
彩奈「青学到着!」
春奈「うるさい、声大きい、騒がしい。少し静かにしようか」
彩奈「はい…、って春奈、今日機嫌悪くない?」
春奈「当たり前じゃん。いきなり青学行けなんて命令されて…」
あぁ、そっか。
そういえば春奈、命令されるの嫌いだったね。
特に男に。
春奈「まぁ、ごちゃごちゃ言ってても始まんないね。パパッと行って早く帰ろ」
彩奈「え、あ」
春奈「早くしないと置いてくよ!」
彩奈「ちょ、ちょっと待ってよ!春奈〜っ!」
もう、すぐ先行っちゃうんだから…。
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春奈「…それにしても、案外広いもんだね」
彩奈「え?」
春奈「ほら、普通の学校って言ってたから、どのくらいなのかと思ったけど、普通に広いね」
彩奈「あぁ、そういえばそうだね。
まぁ、氷帝生にとっては狭いんじゃない?」
春奈「そういう私達も氷帝生だけどね(苦笑」
彩奈「はは…、あたし等はお金持ちでもなんでもないからね」
何で氷帝に入ったんだ、って話だけど。
単に家が近かっただけだし。
彩奈「あ、そういえば春奈、テニスコートの場所知ってるの?」
春奈「いや、知らない」
彩奈「えっ…!?」
春奈「大丈夫だよ、どこかに案内板あるでしょ」
彩奈「あ、そ、そっか」
さすが優等生…。
案内板なんて思いもしなかった。
あ、あたしが馬鹿なのか?
…ん?
春奈「…案内板見る必要なさそうだね」
彩奈「うん…、目の前にテニスコートあるもんね」
ぶらぶらしてる間に着いてしまった。
春奈「…さて、部長さん探しだ」
彩奈「うん!」
確か眼鏡かけてて、“部長”って感じで…中学生にはとても見えない人、って跡部くんは言ってたけど…。
そんなんじゃわからn…あ。
彩奈「…春奈…、あの人じゃ…?」
春奈「え?…あ、そうかも」
…確かに、中学生に見えない。
あの人だよね、絶対。
春奈「…行きますか」
彩奈「うん」
部長さん初対面!
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