「今日は何の日か分かる？」


いきなり幸村君にそう尋ねられて私は瞬きをした。

今日は何か特別な日だっただろうか？

クリスマスやバレンタインのような主要イベントではない。

私や幸村君の誕生日でもない。

招き猫の日や世界うんたらデーとかだったらもうお手上げ。



「答え教えて？」

ザッと考えたけれど、降参、と言うように私は両手をあげた。

これでもしくだらない日だったらイラっとくるかもしれない。

いや、確実に来ると思う。

いくら幸村君が私の彼氏であるとはいえ、

なんでも許されることはない。

「答えはね…、」



わざとじらすようにゆっくりと言葉を紡ぎ、最後まで言わず途中できってしまう。



本当に意地悪。

そこを分かっていて私は彼からの告白を受けたのだけれど。

それに意地悪なとこも彼の全てが私は好きだから文句なんか言えない。

「俺と名前が付き合い始めた日だよ。」

そう言うと幸村君は私に抱きついた。

もう、付き合い始めてそんなにたっていたんだ。

彼の背中にそっと手を回す。




私の馬鹿馬鹿。
その日を忘れていたなんて、意地悪は私だ。

幸村君が勇気を出して告白してくれなければ、今の関係はなかったのに。


「そっか。ありがとう、幸村君。」


「どういたしまして。」

私を好きになってくれてありがとう。
私も幸村君のことこんなに好きだから、こんな気持ちにさせてくれてありがとう。









What day is it today?








相互記念として、梨陽様よりいただきました！！
素敵な小説ありがとうございましたー^^
幸村くんがちょっと可愛い(*^^*)えへ


これからもよろしくお願いしますm(__)m