氷帝

□夏祭りに行ってきました
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PM5:00ジャスト…新しい浴衣にちょっと大人っぽくしてもらった髪型、周りには美味しそうなにおいを漂わせた屋台たち…ただ今苗字名前、テンション超高いです♪


ふふっ…なぜかって?知りたい?知りたい?
もぉしょーがないなぁ…vV特別に教えとあげようじゃないか!


まぁだいたい分かると思うけどっ…、



なんと今日はっ


大大大っ好きな彼氏との






初*デートなんですvV!







だからわざわざ新しい浴衣まで買ったの♪…………似合うかは別としてね。ちょっとでも、彼の隣を歩くのに不自然じゃないように…って選んだの




そしてその大好きな彼氏と言うのが…


「よお」





『景吾っ!』



かの有名な、跡部景吾サマサマなんですっ!


「悪いな、待たせたか?やけに道が混んでてよ」


景吾はちょっと俺様なところはあるけど、こうやって私なんかにもちゃんと謝ってくれる、実は結構優しい人なんです!


『大丈夫だよっ♪私も今来たところ!さっ行こ行こっ!!』


とりあえず景吾が来たことで更にテンションがあがった私は、早く行きたくてうずうずして景吾を見上げた



くしゃ


「はしゃぎすぎだぜ」


目を細めてふっと笑いながら、私の頭を愛おしそうになでてくれる景吾。綺麗に笑うよなぁ…



そしてじっと私を見つめて一言




「浴衣、似合ってるぜ」



『///!!…ありがとう///』


恥ずかしいけど、そう言ってもらえると頑張って選んだかいがあったってものです!

景吾は、こうやっていつも私の欲しい言葉を言わなくてもおくってくれる。単純な奴って思われるかもしれないけど、私はこれだけで十分幸せなんだ





******






景吾と手を繋ぎながら屋台を見て回る。すると、私の大好きなチョコバナナの屋台を発見!



『景吾っチョコバナナ食べよっ!』


すかさず景吾に声をかける


「あーん?…なんだそれは」



『え…知らないの?』



「初めて聞いたたぜ」




…忘れてました。この人、ちょっと…いや超庶民離れしてるお方じゃないですか

そういえば、夏祭りに行こうってなったのは初デートってゆーノリよりも、景吾に庶民を知ってもらおう的なノリだったんだ

いやー楽しくてつい忘れていましたよ!



『バナナにチョコがコーティングしてある食べ物だよ!美味しいんだぁ♪食べてみよう?』


我ながらなんつーアホっぽい説明なんでしょうか…ιでもまぁ要するにそんな感じだよね?



「……」


屋台の前に連れて来ると、なぜか黙りこんでしまった景吾



もしかして、性に合わなかったのかな…?


「名前、これ好きなんだよな?」



『う、うんっ!』



どうしたんだろう?
…もしかして幻滅されちゃった…?



「じゃあ、屋台ごと買うか?」




















『へ…?』









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