氷帝
□夏祭りに行ってきました
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PM5:00ジャスト…新しい浴衣にちょっと大人っぽくしてもらった髪型、周りには美味しそうなにおいを漂わせた屋台たち…ただ今苗字名前、テンション超高いです♪
ふふっ…なぜかって?知りたい?知りたい?
もぉしょーがないなぁ…vV特別に教えとあげようじゃないか!
まぁだいたい分かると思うけどっ…、
なんと今日はっ
大大大っ好きな彼氏との
初*デートなんですvV!
だからわざわざ新しい浴衣まで買ったの♪…………似合うかは別としてね。ちょっとでも、彼の隣を歩くのに不自然じゃないように…って選んだの
そしてその大好きな彼氏と言うのが…
「よお」
『景吾っ!』
かの有名な、跡部景吾サマサマなんですっ!
「悪いな、待たせたか?やけに道が混んでてよ」
景吾はちょっと俺様なところはあるけど、こうやって私なんかにもちゃんと謝ってくれる、実は結構優しい人なんです!
『大丈夫だよっ♪私も今来たところ!さっ行こ行こっ!!』
とりあえず景吾が来たことで更にテンションがあがった私は、早く行きたくてうずうずして景吾を見上げた
くしゃ
「はしゃぎすぎだぜ」
目を細めてふっと笑いながら、私の頭を愛おしそうになでてくれる景吾。綺麗に笑うよなぁ…
そしてじっと私を見つめて一言
「浴衣、似合ってるぜ」
『///!!…ありがとう///』
恥ずかしいけど、そう言ってもらえると頑張って選んだかいがあったってものです!
景吾は、こうやっていつも私の欲しい言葉を言わなくてもおくってくれる。単純な奴って思われるかもしれないけど、私はこれだけで十分幸せなんだ
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景吾と手を繋ぎながら屋台を見て回る。すると、私の大好きなチョコバナナの屋台を発見!
『景吾っチョコバナナ食べよっ!』
すかさず景吾に声をかける
「あーん?…なんだそれは」
『え…知らないの?』
「初めて聞いたたぜ」
…忘れてました。この人、ちょっと…いや超庶民離れしてるお方じゃないですか
そういえば、夏祭りに行こうってなったのは初デートってゆーノリよりも、景吾に庶民を知ってもらおう的なノリだったんだ
いやー楽しくてつい忘れていましたよ!
『バナナにチョコがコーティングしてある食べ物だよ!美味しいんだぁ♪食べてみよう?』
我ながらなんつーアホっぽい説明なんでしょうか…ιでもまぁ要するにそんな感じだよね?
「……」
屋台の前に連れて来ると、なぜか黙りこんでしまった景吾
もしかして、性に合わなかったのかな…?
「名前、これ好きなんだよな?」
『う、うんっ!』
どうしたんだろう?
…もしかして幻滅されちゃった…?
「じゃあ、屋台ごと買うか?」
『へ…?』
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