氷帝

□そんな跡部の1日
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鏡の前に立つ





キメ顔



流し目



笑顔




「ふっ…今日も俺様完璧」



さすが俺だ
どの表情も似合いすぎて怖いくらいだぜ

今朝は変顔にも挑戦だ


俺が変顔をすると

鏡の前の俺も変顔



「………」



おいおいなんだよ変顔、


キマッてんじゃねーの

よし、今度は


「失礼します。登校のお時間でございます」


「あーん?」

チッ
もうそんな時間か
明日はあと30分早く起きるとしよう






車から降りると、女どもがキャーキャー騒いでやがる

ふっ…その気持ち解るぜ?

俺はカッコイイからな
しかも今朝は変顔に挑戦してきたんだ
男気アップした俺様をたっぷり堪能しやがれ!


黄色い声を適当に躱しながら教室にたどり着く


そこでも起こる声援

ふっ…俺ってモテモテ!



席に着くと隣の奴が顔を真っ赤にしてあいさつして『こねーから』


「あーん?」


俺様の世界に入るなんざいい度胸してるじゃねーの

そんなに俺を知りたいのか?

今日は気分がいいから特別に許してやる


「さっ、来い名前」


『は、意味分かんねー』


「ふっ…解るぜ?好きな奴の前では素直になれないんだよな」


『真顔で何言ってんのよ。馬鹿じゃねーの』


こいつは相当ツンな奴だぜ
まったく…素直になればいいものを


『……』


「オイ、そっぽ向いていいのか、あーん?俺様に挨拶出来ないまま一日が始まっちまうぜ」


『まったく構いませんが。早く座れよ』


「ふっ…解る解るそれも解るぜ。早く隣に座ってほしいんだな」


『しばくぞ』


名前に笑顔をサービスしてから席に着いた
そんな嫌そうな顔すんじゃねーよ
ま、照れ隠しなのは重々承知してるがな



しばらくすると、担任が来て朝のHR、そして授業が始まる


どの授業も簡単簡単簡単だ!
さすが俺様!

暇すぎるぜ

時間が余るこんな時は…



て・か・が・み☆


「うーん…キマッてるぜ」


しばらく鏡の中の俺に夢中になっていると、ふと視線を感じた


「あーん?そんな熱い視線を授業中に送ってくんなよ。ま、気持ちは『ちげーよ。誰が見るかボケ』」


「え?イケメン?」


『どこのギャグだよ。張り倒すぞ』


「おいおい、いくら俺がかっこよくても教室では我慢しろよ?」


『なんの話だ』






授業が終わる

そして部活も完璧にこなして帰宅


日記でも書くか


俺様って字も綺麗だな
ほれぼれするぜ

日記を書き終わって時刻を確認するともう21:00を過ぎている


なんてこった
もう寝る時間か

チッ…
もう一度鏡の前に立とうと思ってたのによ

夜更かしはこの美肌の敵だからな
しょうがない、寝るとしよう



「おやすみ、俺」














そんな跡部の1日






*****




超突破な文章

わーごめん跡部

ナルシーっつーよりただのイタイ子だww





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