氷帝

□我慢
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−名前Side−


あ、
部活終わった…


「跡部様−−−プレゼント受けとって下さぁいっvV」

「私も持ってきたんですぅ」


わぁー…すごっ!
朝からずっとあの調子じゃん

さっすが超人気者!


「あーん?てめーらからのプレゼントなんていらねぇよ」


ひ、ひどっ;受けとってあげてもいいのに…しかもあんなに高そうなもの…

それに比べて私のプレゼントって………


はぁ…


「よっ、名前ちゃん」


『あ、忍足先輩。出てくるの早かったですね』


「跡部んとこに女の子行ってるしなぁ」


『なるほど。あ、部活お疲れ様でした』


「おーきに。…それより、いいんか?」


『?何がです…?』


「自分の彼氏のことや」


『あー…』


実は、こうみえて私はかの有名な跡部景吾さんの彼女だったりするんです…


『すごいことになってますねー』

これはいつものことだ

気にするな、自分


「ずいぶん他人事やな;なんかこう…ヤキモチとかやかやいたりせーへんの?」


ヤキモチ…か


『…なんかもう、慣れちゃいました。いちいちやいてても、埒があきませんし…』


「まだ付きおうてから2週間しか経っとらんのに…良い子やな」


『いや、別に…』


全然良い子なんかじゃない…


てか、絶対跡部先輩と私って釣り合ってないよね…


このプレゼントの庶民さからしても…
跡部先輩の欲しいものなんて全然検討つかなかったしね…

これでも一生懸命選んだんだけどな…



「頭撫でたる。えらいえらい」


『ちょ、忍足先輩何を「オイ。何してやがる」…あ、跡部先輩』


「おー跡部。早いやん。いつ着替えたんや」


「お前が名前にちょっかい出してる間にだ。…ったく人の女に手ぇ出しといて呑気なやつだぜ」


「おーこわこわ。侑くん泣いちゃう☆」


「忍足、今日は一段とキモいな」


「ひどっ!」


「まぁいい。行くぞ、名前」

『え、あ、はいっ!忍足先輩、さようなら』


「ちょい待ち!」


−グイッ


『きゃっ…!?』


「!忍足、てめっ」



「(〜〜〜!)」


『!…それ、本当ですか!?』


「もちろんや!後であいつの反応報告してな?」


『了解しましたっ!ありがとうございます!!』


「オイ忍足。早く手を離せ」


「あぁ、すまんすまん。触り心地が良くてなぁ」


『なっ///』


「いい加減にしろ。帰るぞ、名前」


『あ、はい!』


「お幸せに〜(ニヤリ)」







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