立海

□俺と君を繋ぐ唯一のモノだから
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私の髪は短いとも長いとも言えない

所謂セミロングってゆーのかな?こうゆうの。あれ?でもロングってつくなら長いのかな?

…ま、いっか


んで、量は梳いてるから少なめ。だから後ろでひとつにまとめると………

うん、解りやすく言うとあのモテモテテニス部でお色気担当(ファンクラブいわく)の銀髪の先輩みたいな髪型なわけだ

私はこの髪型が結構気に入っている。手入れも楽だしね。だから出来れば髪型を変えたくはない

…のだが最近は変えようと考えざるをえなくなってしまった

なんでかってゆうと







−−−グイッ!

『いったぁ!』


「へへへっ」



この、無邪気に笑うワカメ頭のせいなのだ











*****










『あのね、切原くん?授業中に髪引っ張るなって何回言ったら分かるのかなぁ?』


ニッコリと口だけ笑みを浮かばせて目で脅しながら目の前のワカメ頭に尋ねる


「切原くんってなんだよ〜気持ちわりぃな」


私の脅しなどちっとも怖くない、とばかりにヘラヘラと馬鹿にしたように笑いながら赤也が言った


「ま、そんな怒るなって」


なんでもこの人は、この薄くてピンとした(本人いわく)私の髪を引っ張ることが好きらしい


『そんなに私の髪を引っ張るのは楽しい?』


同じテニスに似たような髪型の先輩がいるのだから、その人のを引っ張れば良いと思う


はっきり言うと迷惑なのだよ、うん。授業中にいつもいきなり引っ張るもんだから、つい変に悲鳴みたいなものをあげてしまうし

赤也いわくそれもツボらしい。まったくたちの悪い奴だ。なんでこの人が後ろの席なんだろうか


「楽しいぜ!!それに名前の髪ってなんかサラサラしてて気持ち良いから、つい触りたくなっちまうんだよな〜」


たまに良いにおいもするし!

なんて付け加えてサラリと変態宣言をした赤也。だけど不思議とキモいとは思わない。…なぜだろう



「な?だから引っ張ってもいいだろ?」


どうしたらそんな結論に繋がるのか。さっぱり解らない


『髪、切って来る』


うん、そうしよう。改めて口に出して自分の意思を確認してみる。この髪型を手放すのは正直惜しいけど、これからも髪を引っ張られるのは困る。先生やクラスメートに笑われて恥ずかしいし、こんなに引っ張られているといつハゲるか分からない

まだまだ青春真っ只中の女の子がハゲるだなんて悲しすぎて涙も出ない



「えっ、ちょっ、マジ!?」


『…マジだけど?』


そんなに慌てることだろうか。確かに赤也にとっては遊び道具は減ってしまうが、それだけのことだ。大して彼の生活に支障はきたさないだろう



「きっ切るなっ!頼むっこのとーりっ!!」


いきなりどうしたのだろうか…

なら、

『もう引っ張んない?』



それなら別に切る必要はないわけだし。ぜひともそうしていただきたい


「そ、それは無理…」



『なんでよ…』




「だ、だってそれは…」

















俺と君を繋ぐ唯一のモノだから








(なにそれ)((クソッ…ちょっと遠回しすぎたか 泣))(…?)







*****




大好きな主人公ちゃんの髪をいじって気を引いていた赤也くん

それに気づかぬちょっと鈍感な主人公ちゃん

みたいな設定*


てか名前変換少なっ





 

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