立海

□1番好きなのは
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「じゃあなっ名前!」


『うん、またね!』



お互いに軽く手を振ってから、それぞれの教室に入った


「今日も仲良く登校ですかぁ〜。いいですねぇ」


『あ、綾美おはよ』


「スルーかよ」


『あはは…』


「そーいえばさぁ…切原の声って森久保さんぽくね?」


『Σはっ…言われてみれば………!似てる似てる超似てる!!』


「でしょでしょ!?いいなぁカッコイイ声の彼氏って」


『カッコイイのは声だけじゃないけどね〜♪』


「のろけかっ!ムカつく〜」


『へへっ』


「でも名前は神谷さん(の声)が1番好きなんだよね?」


『うん♪神谷さんはもう最高!!大好き!!KAmiYUも最高♪』


「そういえばっ!!どうだったよKAmiYU in Wonderland2は」


『うへへへへ///』


「笑い方キモッ」


『ひどーい!綾美もおれパラ行った後こんなだったでしょ!』


「まぁねww」


『ライブはねーもうね?最高だよ本当vV神谷さんかっわいい///投げキッスしたよ最後に!!でさでさ自由くんも可愛いのvV大好きになっちゃった!!だからアルバムとシングル買った♪…ん?もちろん貸してあげるよっ!でね、ライブはまず太陽のシンパシーで泣いてさぁ、その後…(略)』



いきなり変な会話、すみません…
これを聞いて解ると思いますが……私達2人は大の声優ファンなのです♪

私は神谷浩史さん、綾美は小野大輔さんが1番好きで今年の夏休みは2人でDGSの公録に行くつもりだ


もちろん、赤也は私が声優好きだなんて知らない

だって彼女がそうゆうの好きって、普通の人からしたら嫌らしいじゃん?

赤也ももちろん声優とか興味ないだろうから…
私の声優好きが知られたら…どうなるんだろ…
やっぱ嫌がられちゃうのかな?




綾美との会話や公録のことを考えていたら
いつの間にか昼休みになっていた(←オイ)


『綾美〜お昼一緒に食べよ?』


「あれ、森久保は?」


『森久保言うなやww赤也、なんか今日来ないんだよね〜』


そう答えながら綾美の隣に腰をおろすと、私達はまた声優話に花を咲かせるのであった





*****




「柳先輩…」


今日の昼休みは、名前と食べずに柳先輩のところにきた


「どうした赤也。珍しいな、苗字と昼食をとらないなんて」


そうだ。珍しい。いつもなら名前と食べるんだけど今日は…



「どうしても柳先輩に聞きたいことがあって」



「なんだ?」



今朝、あいつが教室に入ったあとの会話を聞いてしまったんだ





「森久保って人知ってますか?…いや、それより神谷さんって人だな。柳先輩、神谷知ってますか?あとかみゆ?…とか言ってたな」



誰だよ、神谷って。大好きとか言ってたよな…あ゙ームカつく!!浮気だったらマジ怒るぞ


「ほう…赤也がそういった方面に興味を持つとは珍しいな」


「そういった方面?森久保と神谷とかみゆってこの学校にいないんスか?」


なんだ、あいつが『大好き!』って言ってた奴はこの学校にいないのか

ちっ…なんだよ
人の彼女たぶらかすなって一発殴ってやろうと思ったのによ


「森久保、神谷、KAmiYUと言えば…おそらく声優だよ」



「声優…!?」


声優って…アレだろ?アニメとかで声をあててる…所謂中の人ってやつ?



「じゃあ名前は…声優ファンなのか!?」


「ほぅ…苗字から聞いたのか。彼女は森久保祥太郎が好きなのか?」


「いや…森久保と俺の声が似てて、神谷とかみゆが大好きって言ってました」


「ふむ…確かに赤也と森久保祥太郎の声は似ている。以前俺も気になって血縁関係がないか調べてみたことがある」


「何やってるんスか柳先輩」


「ちなみに、KAmiYUとは人名ではなくユニット名だ。神谷浩史と入野自由でKAmiYUなんだ」


「いりのみゆ…?神谷は女とユニット組んでるんスか?」


「いや。入野自由は男だ“じゆう”と書いて“みゆ”と読む。ちなみに俳優業もしている。4歳から劇団ひまわりに所属し…」


それから柳先輩に神谷、森久保、入野について聞いた




…が、さすがの柳先輩も声優とかはあまり知らないようだったので自分で調べてみることにした


馬鹿らしいけど…気になるじゃん




ってわけで、帰宅してから2525動画にアクセス(もちろん柳先輩に教わった)


「神谷浩史、と…」


さーて、どんな奴だ?








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