小ネタ
□褒めてやるよ
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「殺してくれ!」
「僕は死にたいんだ」
「ネズミ・・・!」
何故そんな簡単に言うんだ。
せっかく俺が救った命を何事もなしに手放そうとする。
何のために、誰のために俺があんたを守ろうするのかすら考えもしないんだろ?
あの汚れまくったNo.6で何が起こっているのか知ろうともしない無知で傲慢、そして可哀相な紫苑。
皆同じ方向しか見てなかったあの場所で紫苑、あんただけは違った。
だから此処に来たんだろ?
紫苑の首筋、静脈の通っているそこにナイフを宛がいながら囁く。
「なら、死んだほうがマシだったか?」
まるで母が子に諭すかのように、優しく。
「・・・生きたいよ」
細い体を震えさせながら紫苑は呟く。
「ネズミ、僕は生きたいよ!」
そうだ。
アンタはまだ知らなくちゃいけない事が山ほどある。
No.6の事も、自分の事も・・・
もしアンタが真実を理解出来ない時は、
「俺が全部教えてやる。セックスも、この世界もな」
アンタには俺に借りがある。
その借りがアンタの首輪。
一生、逃げられない首輪なんだ。
「ネズミ」
「いい子だ。褒めてやるよ。」
(完)
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3話見て、何か毛根どっかいきました。。
さっさと式場行けよ←