銀魂

□この間貰った蜜柑なんだけどさ、アレ、腐ってたんだけど
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「煙草というものは、この世に存在こそしているものの、そんなに重要なものでもない。」



真選組屯所。
朝から、俺はその隊服を着て隊士達に話をしていた。


それは昨日のことだった。
万事屋に電話が入り、3日間だけ真選組副局長をしてほしいという依頼だった。

沖田君の企みで、
土方君に独断で振り回される隊士の大変さを身をもって体感してもらいましょう!ということになり、その間の副長を俺に任せるという依頼だった。

沖田君がやれば、と言ってみたが、沖田以外の人間にやらせろ、と土方君が条件を出したらしい。面倒くさい男だ。



なんか報酬高めで飯も出るし、ついでに神楽と新八と定春も一緒に行っていいってことだった。面白そうだったので引き受けた。







「真選組3日間局長のさかたぎんときでーっす。」



と、自己紹介をした時の土方君の顔ときたら…
(笑)






で、そのまま小黒板を取り出して(なぜか屯所にあった。)、話し始めた。




「煙草というものは、この世に存在こそしているものの、そんなに重要なものでもない。」



土方君、煙草をくわえながら方がピクッとしました。

沖田君、どす黒い笑みで顔が引きつっています。


「まあ、吸っている人も中にはいますが?」

土方君を横目で眺めながら、

「吸わないで生活している人もいますし?市民からの目もありますし?」

ああ、口元が緩んでしまう。ニヤニヤが止まらない。

「他人の迷惑にもなるので俺が副長の間は禁煙としまぁーっす。」


はぁーい


隊士のみなさん、小学生のようなすばらしい返事でした。

沖田君と目が合いました。
人々はこれをアイコンタクトと呼びます。


そういえば、昔一度だけ禁煙令が出て宇宙までとんだって噂あったな。

アレほんとなのかな。




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