ブルーすかい。
□赤司邸へおじゃまします
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まぁ、「赤司様の言うことはぜったーい☆」なわけで…。
彼に促されるがまま…。
「どうぞ、あんまりひとりでうろつかないでくれ、迷ったら探すのが大変だから。」
赤司邸へとやってきてしまった!!!!!
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「赤ち〜ん、お腹すいた〜。」
「まだ始めて1時間も経ってないぞ敦、夕飯くらいはうちで出すからここまで解くんだ。」
「えぇ〜…。」
「夕飯ってなんだよ。」
「それは出てきてからのお楽しみだよ。」
このやり取りが何回続いたことだろう。
私と涼太は最初感じたとおりかなり似た者同士らしく、赤司くんの家というだけでかっちんこっちんに固まっているというのに敦と大輝はもうご覧のとおり図々しくもうくつろいでいるではないか。
どうやら赤司くんの部屋ではなく、赤司くんの部屋の隣にある客間に私たちは通されたらしい。
大きな机にとても高い天井。
今私が座っている椅子でさえも、もしかしたらウン十万とかするしろものではないのだろうか。
私が基礎を教えておいたおかげか、今日の生徒である三人はかなり数学の調子はよさそうだ。
大輝には化学式の基礎を叩き込んだからまぁまぁ彼なりに理解はしているようだ。
「奈々、ここどうやんの。」
「ここは、HとOが…。」
まぁ、こうして大輝が聞いてきてくれるからそれなりに話せるし、それなりに緊張もほぐれてきたのだが。
「いやー、しかしこうして目の前でいちゃつかれるとムカつくっスよね…。」
「まぁ、奈々ちんが嬉しそうだしいいんじゃな〜い?」
「…本音を言えば僕らがいないところでやってほしいけどね、やろうと言ったのは僕だし、最後まで面倒を見るつもりだよ。」
「「なんだかごめんなさい。」」
まぁみんなからの視線は当然痛かった。