ブルーすかい。

□未来は想定内
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あのあと、結局お昼休みが終わるまでずっとミーティング室で二人で話してたんだけど…。








「…お前のそれいつになったら戻んだよ…。」







「私が聞きたいよ…というかこの顔から私って言葉が出てくるとか気持ち悪いから俺って言いたいんだけど…。」






「別に構わねぇんじゃねぇか…?」






そう、私のこの姿は一体いつになったらもどるんだ。
お互いの気持ちを確かめ合って、軽いノリで「じゃあ付き合うか」なんてことになったのはいいけど、もしずっとこの姿のままだったら正直、大輝と外で手を繋いで帰ったりとかするの結構あの、抵抗がある…。








「んじゃ、俺行ってくっから、早く行かねぇとさつきにどやされるからよ…。」







「おー、行ってらっしゃい!まけんなよ!」







「ったりめーだろ。」






ゴツンと拳をぶつけ合うと、彼は体育館の方へと走っていってしまった。
とにかく、この付き合ったという気持ちを誰かに伝えたいのだが、さつきは今から多分忙しいだろうし、私は今日、もう仕事がない。
倉庫の中の整理は多方終わったし、何しろ何も事情を知らない部員が勝手にで入りできるあの倉庫の中に見知らぬ姿のやつ(まぁ私なんだけど)がいたら多分泥棒だと思ってしまうだろう。
仕方なく、私は体育館から出て、校舎へと向かう。
制服を着ているし、一応本校生徒だとは思われるだろう。
しっかし、困った。
軽い気持ちで校舎の中に入るんじゃなかった。







「いらっしゃいませー!あ、ちょっと!そこのイケてるにーちゃんよってかない!?」






「あ、あの連絡先教えてくれませんか…!」






「ほらほら!これ!うまいから食ってみ!うまいだろー!1カップ500円なんだけどどう?買ってく!?」







もう揉まれる揉まれる。
というか女の子に囲まれる率たけぇよ。
一応女なんだけどなーとガシガシと頭を掻くも、見た目も身につけている制服も男同然。
そりゃあ男に間違えられるのも無理はない。
…でもまぁ、この感覚、ひっさしぶりだなぁ…。
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