ブルーすかい。

□お買い物に行きましょう
1ページ/3ページ






まぁそれで次の日の放課後になったわけですが…
クラスの方の準備はあの学級委員の女の子がしきってすごく順調に進んでいるから私は別に手伝わなくても大丈夫だから部活の方言っておいでって言ってくれたあの女の子ほんとまじ好き愛してる。
メガネで三つ編みの典型的な文学少女ーって感じのこなんだけど、すっごくサバサバしてて、でもどこか優しくて、本当なんかああいう子好き、彼女になって欲しい(?)






「奈々、お待たせ。」






「お、おぉー…赤司くんの私服って何か新鮮…!」






結局、赤司くんの計画通りに進み、放課後、行きたいお店の近くの駅の改札口に集合ということで私は集合時間の5分前に到着した。
午後4時。秋ということもあり、そろそろ火が傾き始めるといったころだ。
集合時間ぴったりに登場した赤司くんは、白いワイシャツの中に赤のTシャツ、下は黒のジーンズとまぁ落ち着いたような、清潔感あふれる私服だった。
普段、制服姿しか見ないからみんなの私服姿ってなんか新鮮味あるんだよね…。






「うん、思っていたとおりだ。やっぱりその服が一番似合ってる。」





「う…ぁ…え、ぇと…ありがと…っ!」






ほら!またそんな涼しい顔してそういうこと言うんだから赤司くんはずるい!
一件傍から見たらカップルだよこれもう…。
…あ、そういえば私一応赤司くんに告白されてるんだった…。






「じゃぁ行こうか。」






くるりと赤司くんは目的の方向へと体を向けると、私の手を引いて歩き始める。
…というかなにげにナチュラルにこうして手つないでくるから本当にもうなんなの…。
…本音を言ってしまえば、私からみたら彼も子供なので弟に引っ張られている姉の気持ちなんですけれど…。
まぁそんなこといったら赤司くん怒りそうだからね!言わない!
というか多分大人である私よりも彼の方が大人な意見言いそうだし、振る舞いも大人っぽいから多分…あれ…あれだよ…。ガキ扱いされそう私…。
そんなこんなで、大人しく手を引かれ、目的のお店へと入店する。
中の内装は思っていたよりカジュアルな感じで、若い男女の二人組みが結構いた。
でも学生はやはりいないらしく、赤司くんの言う通りだーと少し感動した。







「やっぱり、こういうところはあまり学生は来ないみたいだね。」






「まぁ用途がないもんね〜、高校三年生とかじゃないとー。」





卒業した後の就職先に着ていくためだとか、離任式に行くためだとか、まぁまずこの時期に買う必要はないため、ここにいるのはおそらく皆社会人なのだろう。
となれば、目的のものを早く購入し、さっさと買い物を済ませてしまうに限る。
私と赤司くんはさつきに教えてもらったお目当てのものを見つけ、一応赤司くんが試着してみて色々と着心地を試してみることにした。
……試してみた結果がこれだもんな…。






「赤司くん似合い過ぎてやばい…。」






「…ん、そうか?」






赤いネクタイに黒のスーツ。
動くことを考慮してなのか若干着崩して着ているが、その感じがまたいい。
というか、完璧ホストだこれ…←






「桃井の情報解析は流石だな、これは動きやすい。奈々メモとっておいて、全部回ったあとに一番いいのを買わせてもらうことにしよう。」






「了解しましたキャプテン〜!」





赤司くんに言われたとおりに持っていたメモ帳にメモをとる。
こうした地道なデータ収集も大事だ。もしかしたら来年も使えるかもしれない。
そんな調子で、さつきが上げたお店を全部周りすべて試着をさせてもらって、動きやすさ、機能性を確かめ歩いた。
すべてを回り終わっても時刻は午後5時30分と案外早く終わった。
…やっべぇ、さつきの言ったとおりに回るとこんなに時間を効率的に使えるのね…!今度テストの勉強の時間割表でも作ってもらおうかな……なーんて。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ