ブルーすかい。

□十面相…?
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「うーん、奈々はいつもどんな服着てるの?」






「え、えっと、こう、ど、どんなんだろ…?」





そしてナチュラルに一緒に帰ってる!?!?!?!?
な、なんだろう、昨日から赤司くんのペースに巻き込まれまくっているっていうか…!?






「じゃあ、あの涼太の雑誌に載ってた感じの服ある?」





「あー、えっとそれなら衣装さんにあの服一式全部もらったから…。」





「なら、それ着てきてほしいな。あのトップの奴、あれすごく可愛かった。」






そしてこうナチュラルに褒めてくる!
というかこんなデレッデレな赤司様私知らないんですが!?!?!?
ちょっと怖くなってチラリと彼を見るも、すっごく涼しそうな顔をして前を見ていた。






「じゃ、あ…あれ着てく…。」





「どうした奈々、うつむいちゃって…あぁ、照れているのか。」





ごもっともですよえぇ!!!!!
男の子にここまで素直に褒められたというか可愛いとか言われたことがない私にとってはそんな対応されると免疫無さ過ぎてキョドってしまうというかなんていうか…!
なんていうか…心臓が持たない!!!早く家についてくれ!!!!

そう思っているときはやけに家までの距離が長く感じる。
というか昨日といい今日といい、赤司くんってこんなにコロコロ表情変えられる人だっけ…?
私の赤司くんの今までのイメージっていうと、うっすらと目を細めて笑うとか、真顔とか、怒った顔とか、なんかそういう怖い感じだったけど…。






「?どうしたの奈々?」





「う、ううん!なんでもない!」






この目の前にいる赤司くんは。






「変な奈々。」





くしゃっと顔を歪めて笑っている。
こんな無邪気な顔もできるのか、と失礼ながらにも思ってしまった。
そ、そうだよな、思い返せば彼もまだ中学二年生だもんな、このくらいの顔できるよな!
無理やり自分の中で納得させて、結局また赤司くんに家まで送ってもらった。
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