ブルーすかい。
□文化祭とかいうリア充行事
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体育館へと到着し、とりあえず一番最初にむ…敦を見つけたので声をかける。
…というか彼って一番目立つんだもの…仕方ないじゃない…。
「敦〜、ちょっと聞きたいことあるんだけど〜!」
「あんれ奈々ちんとさっちんじゃん、どうしたの〜?」
相変わらずのんびりとした口調で彼は駆け寄ってきた私の頭をわしわしと撫でる。
うーん、敦の手大きいから安心するんだよね…。
「あのね、文化祭でバスケ部でも模擬店出すことになったんだけど、その時の衣装のために服のサイズ聞きたくって!」
「なるほどね〜おっけ〜おっけ〜。」
敦にペンとメモを渡し普段着ている服のサイズを書いてもらう。
まずは、敦の服のサイズをゲット……こんな大きいスーツ売ってるのかなぁ…。
い、いや今国際社会だもんね…売ってるよね…。いざとなったらつくろう…。いや、服とか作ったことないけど…頑張れば大丈夫だと…!
というか敦の字かわいいなぁ…前の勉強会の時にも思ったけど、なんかこうかわいい。
そしてとりあえず敦にバイバイをして次なるターゲットへと向かう。
「真ちゃーんっ!」
「…奈々か、どうしたのだよ。」
…あれ?私だけ?と思って後ろを振り返ると何故かさつきの姿はなく、どこいったんだこのやろうと思ったら黒子くんのところにいた…ははは、おそるべし愛の力。
「うん、えっと、文化祭でバスケ部で模擬店出すことになったんだけど、その時の衣装のために服のサイズ教えて欲しくって!」
先ほどの敦と同様にペンとメモを渡し、真ちゃんにも書いてもらう。
意外とね、真ちゃんも体大きいんだよね。もっと華奢かと思ってた。
そこに並べられた几帳面な綺麗な字に思わずやっぱり字に性格って出るのかなぁって思った。
そして真ちゃんにもお礼を言ってからバイバイする。
ちらりとさつきの方を見ればまだ黒子くんと話していた。
…もうあの二人くっついちまえ!!
とりあえず黒子くんはさつきに任せ、私は残りの二人の服のサイズを聞きに行く。
と、どうやら二人バラバラに聞かずにすみそうだ。
「大輝ー!涼太ー!」
いつものごとく1on1をしていて、ハーフコートを二人で陣取っていた。
まぁ、まだ部活が始まっているわけではないのでお好きに使ってくれていて構わないのだが。
私が声をかけると1on1中ながらも二人ともこちらを見てくれた。
「どーしたんスか奈々。」
ボールを持っていた涼太はクルクルと人差し指の上で器用にボールを回しながら私に駆け寄ってきてくれた。
「うん、あのね、今度文化祭あるでしょ?それでバスケ部でも模擬店出すことになったんだけど、その時の衣装のために服のサイズ教えて欲しくって!」
「あー、なるほど…どんな服なんスか?」
「え、えとスーツ?」
「へぇ〜、いいっスね、普段着られない服着ることができるなんていうのは文化祭の醍醐味っスからね!」
そういいながらサラサラと私が渡した紙に涼太は書き込んでくれる。
ほい、と渡してくれた服のサイズはほとんど真ちゃんと変わらない。
そうか、この二人身長同じくらいなのか。
そして隣にいた大輝にペンとメモを渡して書いてもらうと彼もそこまで二人と大差なかった。
「へぇ…大輝と涼太と真ちゃんって同じくらいなんだね…。」
パッと見た感じ、大輝が一番がっしりしてそうだから、もっと大きいサイズなのかと思ってたけど、案外そうでもないらしい。
「着やせするタイプっぽいからな緑間、あいつ脱いだら結構すごいぜ?」
「そ、そういう情報いいから!!!」
ニヤっと笑って私にいらん情報吹き込んでくる大輝の腕をペチッと叩いてやれば隣にいた涼太も「俺のことも叩いて!」とかいうドM発言してきたのでもうそりゃとても嫌な顔をして大輝の後ろに隠れた。
「そういや、一番最初もそうやって青峰っちの後ろに奈々隠れてたっスよね…!」
「あ?そりゃー、奈々がお前より俺の方がいいからだろ?」
「うっわー、カッチーンときちゃったっスよ今の!そんなの奈々に聞かないとわからないじゃないっスか!ねぇ奈々!」
「私は大輝の方がいいかな…。」
「ヒドッ!?」
あながち嘘でもないのだが…
ちらりと大輝の顔を見るとそれはそれは嬉しそうな顔をしていたので、まぁこんな感じでいっか、と適当に思いました。まる。あれ、作文?