ブルーすかい。

□体育の時間。
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「あー、そういえば奈々、昨日の写真の話なんスけど、来週末に発売するこの雑誌に乗るらしいんでちゃんと見るんスよ!」




「おー、了解したー!」




まぁ必然的に一緒に登校することになる通学路で昨日の話を盛り返される。
そういえばなんか前もこの雑誌に涼太の特集組まれてた気がする…。
やっぱりこいつもなんだかんだいって有名人なんだなぁ、ってチラリと盗み見る。
その瞬間目が合う。
瞬間的に目をそらしてしまうが、彼はニヤニヤとこちらを見ているまま。





「そういえば昨日奈々寝ちゃったんスけど、そのあと大変だったんスよ俺〜…。
健全な男子の前であんな無防備に寝ないで欲しいっスー…!」




俺の理性に感謝してください!と胸を張る彼の脛を思いっきり蹴飛ばしてやった。
結果うずくまる彼をおいてスタスタと先へ進む。





「そ、そんなツンツンした奈々もイイっス…ったー…。」




「どうしよう、こいつ気持ち悪い…!」



****************





さて、朝からなんだかいろいろあってつかれた。
今日は一時間目から体育ということでみなてんでに更衣室へと向かう。
私は結局まだクラスの全員と仲良くなれたわけではなく、前に私をかばってくれた学級委員の女の子とそのお友達と一緒に行動をしている。





「てか今日バスケだよねー!」




「隣のクラスとやるんだよね、バスケ部っていったら誰いたっけ…?」




「ばっか、緑間くんと赤司くんだよ。」





「赤司くんかー、かっこいいし優しいよねあの人…。」





この人たちでもこういう女の子みたいな会話するんだ!?
ちょっと失礼なことを思ってしまったがこれは内緒だぞ☆
どうやら今日は隣のクラスと合同でバスケをやるらしい、ということは彼らのバスケをしている姿をじっくりと見れるわけね…!
普段はマネージャーで動き回ってるからしっかりと見ることができない、これはチャンスだ!





「奈々ちゃんってやっぱりバスケできたりするの?」




「いやー、ちょっとやってただけでそこまで上手いわけじゃないと思うよー…。」





ごめん!なんか咄嗟に嘘ついちゃった!
でも実際問題この体になってからバスケをやるのは初めてなわけであって!
体力的なものは元のカラダと大差はなく、むしろ若い分疲れを知らないというか、無茶はできる。
でも身長的な面ではどうなんだろうなー…
流石にそこは補うことはできまい。
筋トレは欠かさず行ってきたためおそらく3Pが届かないっていうことはないだろうけど…。






「でもなー、やっぱりあれはやだよねー…。」





「うんうん、そうそう。奈々ちゃんももしバスケ苦手なら最初からそういった方がいいよ…。」





「え?どうして?」






「や…なんたってウチの学校ハンデつけるために一軍バスケ部がいる人数分チームに女子いれる決まりだから…。」





…ファッ!?
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