main(短編)

□光ある場所へ・・・
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プロローグ

その空間にはただ、終わることを知らない暗闇だけが広がっていた。
とても暗い空間に小さな少女がひっそりと命の終わりを待っている。
その空間には何も存在はしない、だから何も感じることは無かった・・・・

しかしそこにはあるはずのないものが少女を待っていた。


・・・・ッリス・・・アリス・・・・聞こえるか?・・

暗闇で少女を呼ぶ声が響く・・・・

少女はつぶやく・・・・・この声は何?・・・・

暗闇の底に響く、温かくて、優しくて、心地良いこの声は何?

どこから聞こえるのか、何処にあるかわからない声を・・・

何もつかめないこの手でつかむことは出来る?

少女は涙を流す・・・・。

少女は訳の分らぬまま、暗闇にただ体を丸め蹲るだけ・・・・

とても、長く永久の時間、終わることの知らない時間。
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