注意ノベル
□リスキーゲーム
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会いたい気持ちで僕を
「・・・遅い」
「何よ、もしかして待ってたの?私に会いたかった?」
「バッカ、んなわけないだろ」
苦しませたいんだろう
「何さ、つまんない男」
不満げに唇を尖らせる愛音。
艶やかな黒髪を靡かせて、上品な香水の香りが僕を惑わせる。
気にくわない。
その余裕綽々な態度が。
大人びた雰囲気が。
落ち着いた物腰が。
ただ、それだけ。
僕が彼女に抱く気持ちはそれだけ。
分かってる、分かってるんだ。
それだけじゃないことを。
そして、彼女が僕の気持ちなんて全てお見通しなことも。
だけど、認められない。認めるわけにはいかない。
「ん、ふ・・・。やだ、がっつきすぎ」
「うるさい黙れよ。・・・これは、ゲームなんだから」
思惑を排除
最低なキスをしよう
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