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□光end
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ひとしきり笑った後、愛音は思い出したようにハッと鞄を開けた。

ゴソゴソ、探って出てきたのは一枚の紙。

光の首が不思議そうに傾げられる。

「これさ、鏡夜先輩から貰ったんだけど」
(鏡夜先輩、ちゃっかりしてる・・・)

あの人だけは敵に回したくないと思いつつ、やっぱりムッとしてしまうのは愛音が好きだからこそだ。

「今度の休み、一緒に行かない?」
「え?」

まさかの言葉にポカンと口を開ける。

「庶民の映画館だし、やっぱ嫌?」
「いや!いやいや、今のはそういう意味じゃなくて・・・!えっと!」
「?」
「・・・い、行く」
「うん」

光の返事に満足げに笑みを浮かべる愛音。それに釣られて光の表情も綻ぶ。

漸く、よーやく、機嫌がなおりました。

「じゃあ、また連絡するね」
「ああ」

その日は、それだけ言って別れた。

夜、改めて送られたおめでとメールに笑ってしまったのはまた別のお話。



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