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□光end
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話題の映画とやらはなかなかのモノだった。

光は未だ興奮が冷めないようで、あのシーンのド迫力がー、とか、あそこはイマイチー、だとか次から次へと映画の感想を述べている。

「私はあの彼女が救い出されるシーンに感動したかなぁ」
「あー、女の子ってそーゆーの好きだネ。ふっつー」
「普通で悪かったわね」
「ま、いーじゃん。愛音もいっぱしの女の子だったってことで」
「どーゆー意味。」

そーゆー意味。そう言って笑う光は何が楽しいのかゲラゲラ笑いながら愛音の肩を叩く。

女の子だと分かっているなら、もう少しそれらしく扱ってほしいものだ。

「そろそろ飯にしね?」
「ああ、うん」
「うむ、飯か!ハルヒは何がいい?やっぱり寿司かにゃー?」
「いえ、自分はなんでも。持ち合わせもそんなに無いし」
「あ、僕ファーストフード食べてみたい!ポテトポテト!」
「僕はねぇ、ミス○のドーナツを食べてみたいなぁ」
「・・・ケン○ッキー」
「こらこら、お前達。意見をまとめないか」
「「・・・・・・」」

固まった。え、何でコイツらここにいんの、みたいな空気が二人の間に流れる。

デバガメ部隊、参上です。

「はー!!?何で!?何やってんの!!?つーか、何で普通に今まで居ましたーみたいな顔で現れてんだよ!!」

まず始めに口を開いたのが光だ。

その質問にニッコリ笑みを浮かべるその他ホスト部員。

「最初から居たぞ?」
「ずっと尾けてたもんねー」
「つーか、光だけ愛音とデートなんてズルいヨ」

尾行プレイ、再び。

ピクピク、光の額に青筋が浮かんだ。

何だってこんな日に邪魔をしなくても・・・!

キレる光とは対称的に愛音は至って冷静だ。

(なるほど。最初に感じた視線はこの人達か・・・)

納得。

プチホスト部会議により昼飯に決まったのがマクド○ルド。

ゾロゾロと団体で向かいながら光の機嫌は最高潮まで下がっていく。

結局のところ、ホスト部に存続する限り落ち着いたデートなんて土台ムリな話だったのである。

「光光」

くいくい、服の袖を掴んだ。

振り返った光の顔はやはり仏頂面。

「また来ようね」
「・・・・・おう」
「次は遊園地かな?水族館とかもいいよね。プールにも行ってみたい」
「それよか海でしょ海」
「だって海怖いもん」
「なんで?泳げないの?」
「そんなことないけど・・・クラゲ居るし」
「うちのプライベートビーチはそこらへんちゃんとしてっから安心だヨ」
「波とか・・・泳ぐの不安定になるじゃん」
「やっぱ泳げないんだ」
「プールなら平気なの!!」
「ハイハイ」

そんな会話に耳を傾けながら。

(((今度も絶対尾行してやろ)))

そんなことを考える部員達だった。

二人の平和や、いかに。



*end*
――――――――――――
これがendでいいのかー!
みたいなオチです。←
なんかコレ難しかった。
浮かばなかったよ案が。
最近はマンツーマンの会話が苦手な愛音です。何話させていいか分からん。
ホスト部出した瞬間どわー!です、どわー!勝手にポンポン話してくれるから楽だ。困った時のホスト部!!←
最終回な割に友達以上恋人未満・・・orz
馨で挽回したい。
残るは馨endのみ!!



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