聖★銀一さん

□とりあえずバカンスしてます@
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銀時「あ、一君!ジャンプも買って来てもらえるぅ?」


斎藤「あぁ。仕方がないな…」


銀時「いやぁーごめんねぇ。これお金、はい」


斎藤「…マンガなど立ち読みで済ませば良いものを」


銀時「いやいや、邪道でしょ!わかってないなぁ〜一君は」



斎藤は冷たい視線で部屋の壁に積まれたジャンプを見るとポツリと独り言を呟いた。



斎藤「…こんなに積み上げて邪魔だ。邪魔以外の何物でもない」


銀時「えっ?なに?なんか言った??」


斎藤「何でもない…行ってくる」



斎藤は一人近くのローソンへと向かった。





『いらっしゃいませ、こんにちはぁ〜』




斎藤「…こんにちは」




・・・・・。


律儀に挨拶を返す斎藤。

毎回挨拶を返す度に冷ややかな視線を浴びている事に本人は全く気付いていない…




《えーと…ジャンプと…あ、あった……》




ジャンプを手に取り目指す先はデザートコーナー。




《良かった…最後の一個か。今日は吉日かもしれんな》




斎藤はもちもち食感ロールを取るとレジに向かい会計を済ませた。





『ありがとうございます、またお越し下さいませ〜』



斎藤「あぁ…また来る」



・・・・・・・・。



やはり律儀に返してしまう斎藤。


そんな斎藤が店を出て少し歩き出すと女子高生が後ろから走って追い掛けて来た。




「すみません!あ、あの!」



斎藤「…?!何だ…」



「あの…あそこのコンビニで見かけてからずっと…あの…ひ、一目惚れして…」



斎藤「一目惚れ??」



「良かったら……メアド交換して下さい!!」



斎藤「アミド?……網戸をか?」



「い、いえ、コレ!」




女子高生は携帯を取り出し斎藤に差し出した。



「赤外線で…あたし送ります!」



斎藤「……?携帯…持っていないが」



「えっ…?!それって…あの……」



女子高生は遠回しにフラれたと思い泣き出し走り去って行った。



斎藤「……なんだったんだ?」



斎藤は首を傾げ自宅へと戻った。
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