ナルト短編
□イツワリの物語
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ずっと、ずっと
一緒だよ。
ふ、と昔に聞いた懐かしい台詞を思い出す。
ただ、その願いは遠すぎて。
もう叶う事はないと分かっていた。
そして、そうさせたのは他ならぬ自分である事を。
彼は、知っていた。
* * *
「兄さん、ほんよんで!」
まだ幼い自分の弟が持ってきたのは一冊の絵本。
その終わりはこう、締めくくられていた。
そして、兄弟はいつまでも仲良く暮らしました。
こんなふうに在りたいと思った。
それはまぎれもない真実。
* * *
もう、叶わない物語。
どこかで歯車が食い違った。
自分は死んでもいい。愛する弟の為ならば。
「サスケ・・・」
お前は偽りだらけの俺からどれくらい本当を抜き出せるのだろうか。
弟は自分を憎んでいる。
どんなに自分がひたむきに愛情を注いだとしても。それは一方通行で。
「サスケ・・・」
幼いお前には酷なことをした。
だが、願わくば
その物語が
本当になる日を・・・
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超ショート小説。
最短10分で仕上げました。
・・・・・・手抜きだな〜、orz
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