短・中編小説

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「鞠斗って、髭生やした赤いおっさんと一字違いだよな。………惜しい!!」


「何が、惜しい、だ。このバカピーチ。」


「ピーチじゃありませんー、桃一くんですー。」


「お前なんかピーチで充分だ。姫様だぞ?有り難く思えや。」


「鞠斗ー?俺ちゃんと立派なモン持ってんですけどー?」


「下品なことを言うな。ここをどこだと心得る。」


「マリーの城。」


「強ち間違いではない。が、ここは泣く子は黙ってほしい、な風紀室だ。ピーチ姫の城みたいに言うな。」


「泣く子も黙るじゃなくて?黙ってほしいって最早ただの願望だよね?」


「お前もいい加減自分の巣に帰れ。いつまで居座る気だ。まさか風紀室を乗っ取ろうって魂胆か!?」


「んーん、乗っ取るのはまた今度。今、生徒会室にクリボーがいてさー。仕事出来ないんだよねー。」


「んな雑魚キャラ踏み潰しちまえばいいだろ。つか、いつか乗っ取る気でいるのか。」


「踏み潰せたらいーんだけどさ。副のお気に入りなんだわ、これがまた。」


「クリボーがお気に入りとか寂しすぎるだろ、副。さすが博愛主義者。」


「ただ盲目なだけでしょ。鞠斗にはかなわないよ。副って言っても所詮ノコノコ程度だし。」


「身内を雑魚キャラ呼ばわりとは。愉快だな、ピーチ姫。」


「風紀の副はいいよねー。因みに俺は桃一だよー。」


「琉生はやらんぞ。大事な兄弟だ。」


「赤と緑って兄弟設定なんだっけ?」


「知らんな。何となく兄弟っぽくないか?」


「赤い方が上だよね、確実に。」


「緑は貧乏くじを引く弟みたいだしな。」


「じゃああれは?黄色い無駄に肥えたのと、黄色に肉全部持ってかれた黒いの。」


「あれはただの敵キャラだろ?多分従兄弟かなんかだろ。名前似てるし。」


「そーいや、クッパからさっき電話来たんだよねー。」


「寮長から?なんて?」


「大音量でマリカやんの止めろー、だってさ。」


「折角恐竜使い慣れてきたのにな。」


「いっそ二人共誘っちゃおっか。クッパとデイジー。」


「つか寮長だけじゃなくて用務員も誑かす気か、ピーチ。」


「三人とか微妙な数でしょーが。どうせなら皆楽しく!」


「まぁいいか。おら、さっさと書類片付けるぞ。どうせ徹夜すんだろ?マリカで。」


「もちー。今日は眠らせないよ!鞠斗!」


「うわ、ピーチ姫の逆襲だ。」
























鞠斗…風紀委員長

桃一…生徒会長

ルイージ…風紀委員副委員長

クリボー…転入生

ノコノコ…副会長

クッパ(久原)…寮長

デイジー(雛菊)…用務員



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