その他

□あなたから、私から
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ピカチュウ「プリン!この花君にあげるよ」

背の低い草の先から走ってきたあなた。手には淡紫や白の小花をつけた草を持っていたでしゅ。

何かと思って見ていたら、あなたはその花をくれたでしゅ。

プリン「これをプリンにでしゅか?ど、どうしてでしゅ?」

ピカチュウ「うん、プリンにあげる。その花ね、さっきセキエイ高原の近くまで行った時に見つけたんだよ!花の命を奪うのは可哀想だけど綺麗だったからプリンにも見せたかったんだ」

ね、綺麗でしょ?と言ってあなたは本当にとても嬉しそうに笑っていたでしゅ。

プリンの顔が赤くなっちゃうくらい嬉しそうに。

プリン「ピカチュウしゃん」

でもきっとあなたは知らない。

ピカチュウ「何?」

知ったらあなたも赤くなるかもしれないでしゅね。

プリン「この花の名前って、知ってましゅか?」

この花の花言葉。

ピカチュウ「いや、知らないよ?綺麗だったから摘んだだけだったから。プリンは知ってるの?」

プリンは知ってるんでしゅよ。プリンは花に詳しいんでしゅから。

プリン「知ってましゅ。教えてあげるでしゅか?」

この花の名前と花言葉をあなたへ。

ピカチュウ「うん!教えて」

この花の花言葉は…

プリン「この花はエキザカムっていうんでしゅ。花言葉は…花言葉は、あなたを愛しましゅ。なんでしゅよ」

あなたを愛しましゅ。それがこの花の花言葉でしゅ。

ピカチュウ「エキザカムかぁ、聞いたことないな。花言葉まで知ってるなんてプリンって物知りなんだね。……花言葉?え、あなたを愛します。っていう花言葉なの?」

やっぱりあなたは顔を赤くしたでしゅ。今更、自分のしたことに気付いたんでしゅかね。

プリン「しょうでしゅ。」

だんだん、またプリンが赤くなってきたでしゅ。

ピチュー「兄ちゃーん!」

遠くでピチューしゃんがあなたを呼ぶ声が聞こえるでしゅ。

ピカチュウ「ま、まあ、その花はプリンが受け取って」

あなたはぎこちなくしょう言うと一度にっこりと笑って、走ってっちゃいました。



プリンにはその笑みが木漏れ日の中でとても輝いて見えたでしゅよ。
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