novel
□鋼の錬金術師 novel
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おとうさん・・・?
何してるの いっしょにあそぼうよ
父はいつも私の事はほったらかしだった。
母親は物心ついた時には既にいなくて
父のラボに暮らしていた。
父はいわゆる錬金術師と言うものだった。
いつも、ガラス管の中で浮いたり沈んだりする赤い石を見ていた。
私はその石が好きだった。
だって、父が好きなものだから。
大好きな父が好きなものは、全部私の好きな物になった。
でも、寂しくて。
だから私はあの日、父に声を掛けられて凄く嬉しくて。
ただ嬉しくて、父の背中を追った。