novel
□銀魂 -万事屋編-
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「銀ちゃーん、暇アル。どっか連れてけヨ」
蒸し暑い六月の午後。
薄暗い部屋の中を、うだるような雰囲気が包み込んでいた。
「うるせぇよ、勝手にどっか行っとけ。俺は忙しいんだからよ」
「それないですよ、銀さん。
仕事なんてからっきしゼロじゃないですか」
黒いフレームの度のキツい眼鏡が、お茶を運んできた。
「ってちょっとおぉぉ!!!!なんで僕眼鏡そのものになってんですか!!」
眼鏡は器用に・・ほら、あの耳にかけるとこ。
あそこを使ってお茶を淹れる。中々の雑用係だ。
「お前がナレーションしてると大変な事になるんだよ!!
銀魂初めての人が勘違いするでしょーが!
そういうファンタジーなパロディだと思われちゃうでしょーが!」
「新八ぃ、お前読者の皆さんを舐めてるアルか。
そんなわけないネ、みんな理解してくれるアル」
「お前馬鹿だろ!!何かと初めてってのは誤解が生じるんだよ!!
初読みの読者ってのは途方もなく馬鹿なんだよ!!」