novel

□銀魂 −春雨編−
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薄暗い艦内に、廊下の火が点るころ。
七番隊隊長室で、神威は妙な噂を耳にしていた。

「八番隊・・?」

春雨に、新しい隊が・・・?春雨最強の七番隊があるのに、なぜ。

「どういうことかな、阿伏兎?」
「知らねぇよ、そんなこと」

上は何を考えている。鳳仙の創ったこの隊を差し置いて創られる、新たな隊。

「どうやらよぉ、隊長は若い女らしい」
「若い・・女?・・・へぇ〜・・」

春雨の隊長の中で、一番若いのは神威だ。そして自分は、隊長の中で一番秀でている。
その八番隊隊長ってのには、会ってみたいな・・。
思ったらすぐ行動に移さなければ気が済まないタチだ。

「行くよ、阿伏兎。その隊長の顔を拝んでおかなきゃ」
「わりぃなぁ、俺はあんたの尻ぬぐいだ。上に行かなきゃならねぇ」


阿伏兎は手をひらひらさせながら、上層部へと続く階段を上っていった。
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