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【日本語にご用心!】



それは、久々の温で平和な休日が訪れ、愛しの恋人と部屋で静かに過ごしている時のことだ。


東洋人形のような整った顔立ち、漆黒の髪と鋭い目を持ち、細身ながらも美丈夫で冷酷やら残忍やらと囁かれている、これもまた漆黒の刀の武器(イノセンス)を持つ神田ユウ。

それとは真逆に、雪のような眩い髪と滑らかな肌と銀色の瞳、細くしなやかな身体。
誰にでも優しく、親切で笑顔を絶やさない黒の教団でも人気者アレン・ウォーカー。

この2人は、黒の教団では公認の犬猿の仲で知られている。

だがそれはあくまでも表の話しだ。
裏では、毎日お互いどちらかの部屋に通い、任務中はゴーレムで連絡を取っている。
いわば恋人どうしなのである。

神田は、アレンが数多くの輩(ラビ、ジャズデビ、ティキ……etc)に狙われているを知っていた為、大勢の前で付き合っていると宣言し、今では知らない者はいない。

それでも諦めずアレンにアプローチしたり、神田に地味な嫌がらせをする(必ず倍になって返ってくる)奴は、まだ数多くいる。

正確に言うと………誰一人としてアレンを諦めていない。
そう、神田の宣言は、はったく効果を持っていないのが現状である。

そんな騒がしい毎日を送っていた2人にようやく訪れた、静かな2人だけの休日。

だがそんな静かな雰囲気は、見事に消え去ることになる。

ラビやノア、ファインダーの嫌がらせなどではなく、一緒にソファーに並んでいる小さな白の少年によって。


「ねぇ、神田」

「なんだ?」

「“まぐわう”ってなんですか?」


そう純粋無垢なこの少年によって………………。


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