KurokonoBasuke

□ハンバーガーと恋話
1ページ/1ページ



影が薄い。


私の憧れの人を一言で表すとこんな人。
…そんな事、ないのに!






「…いや、かなり薄いと思うぞアイツ」
「お黙り大我、アメリカ帰りのお坊ちゃんが」
「それは関係ないだろうが」

私と大我は只今マジバに潜伏中。
大我の買った山のようなハンバーガーの中から一つ掴んで私も食べる。

「っこら、てめぇ何勝手に食ってんだよ!」
「見ての通りハンバーガーですが?」

一口齧って反抗する。
ケチくさい男だ。

「だってさぁ、皆なんで分かんないかな?あの、こう、溢れる様な存在感!」
「気持ち悪い事言うな」
「酷い!」

き、気持ち悪いだなんて!
乙女の気持ちを踏みにじりやがって、くそう!

「私黒子君なら24時間ずっと見てられるよー」
「…す、ストーカー?」
「違うからね」

そそそそそんな訳ないじゃないか!
いつも見てるとかそんな訳!!


「だったら、なぁんで気づかないかねぇ…」


「ん?今大我なんか言った?」
「いーや、なんにも」

いたずらっ子の様に笑う大我になんだかとてもムカついて。
取り合えず私はもう一度ハンバーガーの山へ手を伸ばした。



(黒子、見るからにお前のこと好きじゃねぇか)



*****

く、黒子夢…?
火神君と絡ませすぎた。


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ